第13話 M t X(後編) テストステロンを我に

 男性でもホルモンのバランスおかしくして、一時的に胸が膨らむことってありませんか?

 わたしだけじゃないですよね??


 我々ヒトというのは元々胎児のとき、最初は性が未分化で妊娠5ヶ月くらいになるまでわからないじゃないですか。性染色体がXYでしたら、男性に成長します。


 正確には、精子と卵子が受精したときに既に性別が決まってます。

 父親の性染色体XYのうち、どちらを受け継ぐかによります。

(母親はXXですのでXしか受け継がない)

 X染色体なら女の子、Y染色体なら男の子になるわけですね。


 例えば、胎児の性未分化期に子宮になる元があって、女性ならそれは子宮になるわけですが、男性は前立腺になるんでしたよね。

 また、男性でも生理の名残りのようなものがあって、月に一度は骨盤がわずかに広がったり戻ったりするとか、そんなことをものの本で読んだことがあります。



 わたしの場合、父親から受け継いだY染色体がそもそもバグってたとか、胎児のとき男へと変わる過程で何かしらあったのかと思えてなりません。

 いや、わたしの単なる妄想です。


 けれども、結構いい歳になってから身体に変なところがあったのを知ったなんてこともありました。

「あんたって、ふつうの人より脊椎の数がひとつ少ないのよ」

 そう母親に言われびっくりしたということがありました。

 それ以上、変なところがないと思いたいです。

 ……健康に問題なければそれでよしとしましょう。


 わたしの場合、すね毛が薄いとか体毛が薄いというより、ほぼ無なんですね……。

 高校生のときの体育の着替えのおり、同級生の男子がわたしの脇を見て言いました。昭和から今もあるエロ用語です。

「おまえ、パイパンやん」

 それって、そういう女性を表す俗語ですよね。麻雀牌が語源かな。恥ずかしくてかなりショックでした。


 髭剃りも成人した頃になっても暫く必要なかったと思います。

 どうにか生えるようになったといっても口の周りだけです。

 もみあげってなんなんですか。わたしに喧嘩売ってる?

 男性ホルモンが先天的に足りてないとかでしょうか。

 そういったところも昔からコンプレックスでした。

 幼少期からの強い暗示なんじゃ? ともよく思います。


 色が白いのと男性ホルモンて関係ないと思います。メラニン色素の量ですよね。 

 わたしは色が白いのが特徴的のようで、いい歳になってもネタにされるようなところがありました。

 学生の頃は教師から「シンナーやってるんちゃうやろな」とかたびたび言われました。


 また、関西弁なのかなと思いますが「おぼこい」もたまに言われてました。漢字だと、童女いや未通女いであって、使う言葉間違ってるぞと今なら突っ込みたいです。


 上京したらよくスカウトされてましたよ。

 オカマバーに。




 科学的なエビデンスがあるのかよくわからないんですけど、人差し指より薬指のほうが長い場合、性欲が強いだとか(たふんそれは嘘だと思う)、胎児のときテストステロン(男性ホルモン)を多く浴びたということらしい。


 わたしの指は確かに薬指のほうが長いです。でも男性的な手なのかは微妙です。


 そのくせ、ロリータファッション系のブラウスなんかは、肩が引っかかって着れなかったりなんですよね。袖も短くて。つくづく中途半端……。


 男性的であるほうが健康的だと思うんですよね……。

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