第7話 発達障害の検査を受けてみた(後編)
ロールプレイングゲームだったりしますとこんな感じでしょうか。
☆戦士は──前衛職でやけに力が強く屈強だが賢さが低い。魔法が使えんとか。素早さなんかも低かったりする。
☆魔法使いは──賢さがやけに高いが極端に耐久性が低く、ちょっとした攻撃でも直ぐお陀仏に。
☆僧侶は──賢さでは魔法使いには及ばないものの、回復魔法を使い魔法使いよりは耐久性があったり、多少メイスでぶっ叩くなどの攻撃もできるとか。
☆盗賊は──力はとても戦士には及ばないものの、素早さと器用さがやけに高い。
……とまぁ、そんなロールプレイングゲームの世界では各種能力に得意不得意、デコボコがあったりするのが個性となり、戦術を考える必要が出てきたりと楽しいのですけど、現実は違いますよね。
現実社会ですと、全てにおいて平均的な能力がないと生きづらくなります。
異世界ファンタジーがこんなにも流行ったのも、近年発達障害が増えてるからというのは考え過ぎでしょうか。うん、考え過ぎか。
高くもなく、低くもなくふつうが一番かと思いました。世の中そのほうが生きやすい。
わたしの場合、WAISではそのような結果でしたが、WAISはあくまで参考程度でWAISだけでは発達障害の有無を判断できないとのことです。
WAISで殆どデコボコが現れない発達障害というケースもありますので。
生育歴のほうが重要になるんじゃないかなと思います。
わたしの場合は、多少、発達障害の傾向は見られるけど、診断基準を満たすには遠かったようです。
日本の診断基準は、アメリカの精神医学会と世界保健機構の診断基準の両方に照らし合わせたものになります。
あ、あと診断する医師の主観もですね。
発達障害の診断基準を満たしてなくても、自己肯定感が下がってしまうのも問題なので、発達障害と診断してしまう医師もいるようです。
結果、わたしは定型発達ということですけど、感覚過敏はあるというグレーゾーンでした。
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