第21話 変装

セーナ:

【二人共、どうしたんですか?】


ゼスト:

【何だ何だ?デートしてたんじゃないのか?】


ミーナ:

【煩い!!】


※バチーン!!※ 


ゼスト:

【俺が何したんだよ…平手打ちは読めなかった…】


レイン:

【ちょっと一人にさせてもらえないか】


セーナ:

【大丈夫ですか?私がヒーリングかけましょうか?】


セーナは心配しているが、ここでは話せない、


レイン:

【セーナ、頼む。二人になるところに行こう】


ミーナ:

【勝手にしろ!!私は私のやり方を貫く】


 ミーナは出ていった。ゼストもミーナを追いかけるように。心配してるようだ。


セーナ:

【ちょうど二人になりましたよ。それとも部屋に行きますか?私は…どちらかと言うと…部屋のほうが…ヒーリングかけやすいって意味ですよ】


レイン:

【セーナ、小声で話す。そばに来てくれ】


セーナ:

【はい♥】




レイン:

【俺達は戦う相手を間違えていたのかも知れない】


セーナ:

【何ですか?急に。私達の戦う相手ってエネミーですよね?あれのため食料調達も困難に】


レイン:

【そこだ。もしエネミー達も食料を欲していたら?どうすればいい?】


セーナ:

【それはエネミーは敵です!!渡すわけにはいきません。食料を独占しようなんて】


レイン:

【それが逆だったら?】


セーナ:

【???】


レイン:

【俺自身どうすればいいか解らないんだ。詳しく調べるため手伝ってくれないか?】


セーナ:

【解りました。何をすればいいのでしょうか?】


レイン:

【長老に会ってきてほしい。変装してもらって。セーナなら少し変装すれば大抵の下心あるものはおとせる】


セーナ:

【気乗りしませんが…仕方ないですね】


レインはセーナの肩をそっと掴んで、


レイン:

【セーナの魅力は解っている。ゼストもミーナもすぐ落ちたよな】


セーナ:

【ちょ、ちょっと、あの、緊張するので、その、肩を…嬉しいんですけど、その…ごめんなさい。もちろんレインさんの案に乗ります】


レイン:

【ありがとう!!何かあっても必ず守るからな】


※ギュー〜!!※


セーナ:

【はぁ〜こんな…幸せって。もう駄目…】


※バタン※


 セーナは倒れてしまった。何故かとても嬉しそうな笑顔で。



……………………………………………………………



セーナ:

【これでどうでしょう?変じゃないでしょうか?】


 セーナはフリル付きのスカート、淡い色の少し大きめの襟のシャツ、ペアバンド。


レイン:

【いい!!凄く好みだ。やっぱ可愛いんだな】


セーナ:

【お、お、お世話にしても、う、う、嬉しいです…はぁ〜レインさんに誉められた~】


レイン:

【お世辞なもんか!!奥さんにほしいくらいだ】


セーナ:

【レインさんの奥さん!?レインさんは旦那様…】


※バタン※


セーナは再び倒れてしまった。


さらに笑顔、というよりもニヤけ顔。何故に?


真実にたどり着ければいいが。


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エレメントディザイアー ラグランジュ @space-time

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