第20話 真実

ピモの後を追って、ただひたすら歩き、


この衝撃波の後は、これほどの力は、ピモ!!


間違えなくあの英雄だ。


そろそろか、追いつくか?


何かもの凄い力を感じる。


レイン:

【ピモ、近くにいるなら返事してくれ!!】


………無いか………


その時、微かに聞こえたような。


遥か先に人影が、それにその先には凄い数の、


急いで向かおう!!


レイン:

【ピモだよな!?】


ピモ:

【?】


レイン:

【俺はあんたに憧れて、町を救ってくれた英雄に】


ピモ:

【?】


レイン:

【俺は敵じゃない!!その先にいるのはエネミーだろ?俺も戦う!!さすがにその数じゃピモでも無理だろ?】


ピモ:

【………待て、みんな敵じゃないんだ】


レイン:

【そんな馬鹿な?】


ピモ:

【みんな、着けてる装備外せ】


※ガシャーン!!ガシャーン!!!※


レインは目を疑った。人間じゃないか?


ピモ:

【みんなこの世界の被害者だ。俺も罪を償うために協力している。この朽ち果てた世界を統治している者への反乱、いや、俺たちこそが正義だ】


レイン:

【話が見えない…そのエネミーとは?】


ピモ:

【この世界の貧困層で形成された部隊だ。見ろ!!みんな痩せて明日食べることも解らない世界で生きてる】


レイン:

【じゃ、あの町は?】


ピモ:

【ああ、自分達のことしか考えない…僅かな食べ物を統治している者で…】


レイン:

【俺は長老に言われて食料調達に、それは?】


ピモ:

【騙されたな、俺と同じだ。エネミーを倒して…俺の後悔だ。償っても償いきれない】


レイン:

【そんな、俺達は必死になって。それで海賊船を】


ピモ:

【ああ、エネミー達に手を出してきたからな】


ピモの話は衝撃的だった。全て騙されていたんだ。


レイン:

【何故俺に話す?俺はどっちにつくか解らないぞ】


ピモ:

【自分を信じればいい。俺と同じ過ちを犯したなら。自分で答えを見つければいい。俺達は最終目的地に向かう。この朽ち果てた世界を元の世界に戻すために】


レイン:

【俺には仲間がいる。今決断することは出来ない】


ピモ:

【いい判断だ。好きにしろ。ただし俺の前に立ちふさがるのなら、俺はお前達を倒す】


レイン:

【解った。真実を見つけてくる】



……………………………………………………………



何のための戦いだったんだ…


歩く足取りも重すぎる…



……………………………………………………………



ミーナ:

【テメー、どういうつもりだ!!】


レイン:

【………】


ミーナ:

【騙し討ちの後はシカトかよ!!】


レイン:

【………】


ミーナ:

【許さん!!】


 ミーナの一撃がレインに。と、レインに触れる前に止めた。


ミーナ:

【まともに受けるつもりだったのか?どうしたんだ?何か言い訳無いのか?】


レイン:

【真実を見つける。正しいのはどちらなのかを。何としても見つけてやる】






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