第22話 全ての答え

 セーナは長老達のところに行ってから数日。安心して任せることが出来るだろう。ゼストやミーナでは不安だからな。そして、俺は追ってみるか。エネミー達の行動を。


セーナ:

【解りましたよ、全て!】


レイン:

【早い、こんな短期間に何か解ったのか?】


セーナ:

【はい。長老達とエネミーのトップが繋がっているんです。お互いに争いを起こさせて。力では圧倒的にエネミーだから、利用して自分達は人々を助かるふりをして。さらに食料不足を装い価値を上げて自分達は通貨も合わせて独占してるんです】


レイン:

【それじゃ、食料不足ってのは?】


セーナ:

【嘘です。エネミーが奪った食料を確保して自分達は通貨も…許せないです。もちろん全ての町ではないと思いますが、少なくともこの町では】


レイン:

【裏切られてのか?いいように利用されていたのか?俺達は、長老に】


セーナ:

【はい。ムカついて、許せなくて、食料保管庫、通貨保管庫、その他情報のそれぞれを全て解放…今頃は、想像しただけで、笑えます】


レイン:

【セーナ、なんということを、勝手に…】


 ピモの言っていることは本当に正しかったのか。それを知らずに俺達はエネミーというだけで戦ってしまっていたのか。


 許せないな、セーナの勝手な行動も気持ちも解る。同じだ、俺も。


このような私利私欲の世界を変えないとな。


レイン:

【セーナ、おかげで何が真実か解った。倒すべきは長老達だ。長老と繋がってるエネミーのことは他のエネミー達は知らないんだろう?】


セーナ:

【そうだと思います。ただ他の利用されているエネミー達にどう伝えるかが問題ですね】


ここはあの男に託すしかないな。


ピモ、あんたはやはり英雄だ。


俺達も同じ道を選ぶぞ。




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