第18話 ピモの町

 まさか海賊船でここに戻ってくるとは。不思議な感じだな。心配ではあるが大丈夫だろうか?


ミーナ:

【レイン、ここでいいのか。ここに物資を降ろせば約束を果たすことになるんだよな】


レイン:

【そうだ。助かった。でも町が心配だ。先に降りて見てくる。あとから物資を頼む】


セーナ:

【私も行きます。完全に回復してないですよね?】


静まり返った町。やはり全滅したのだろうか?


宿屋に人がいる気配を感じる。


レイン:

【すみません。誰かいますか?〜】


町の長老:

【おおっ!!レイルじゃないか!!!無事に戻ってこれたのか!!すまんの〜無理なこと言って】


レイン:

【レインです。いい加減に覚えてください】


町の長老:

【おお、そちらの美少女さんは?】


セーナ:

【何言ってんですか!!あなたの依頼受けて旅に出たんですよ!!頼みますよ!!】


町の長老:

【そうじゃった、そうじゃった。忘れること多くてな〜】


レイン:

【そうだ!!この町が襲われたって。でも何かみんな明るいような?町はボロボロですよね?】


町の長老:

【何故知っとる?そうなんじゃよ。とんでもなく強いエネミーが来て、全員で避難したんじゃ。戦えるものがいなくてな。そこであの男にまた救われたんじゃ。ピヨだったかな?】


どんどん可愛い名前になってる…ピモだろ!!


戻っていたのか?


レイン:

【ピモですよね、長老】


町の長老:

【おおそうじゃ、ピナじゃ!!】


セーナ:

【じじい…頼みますよ!】


じじい…えっ?セーナ?


町の長老:

【じじい…】


レイン:

【セーナ、失礼だぞ】


セーナ:

【あっ、すみません…】


レイン:

【ピモは何処に?】


町の長老:

【何か急な用事とか…なんせ、あの聖剣…あっ、これ内緒じゃった】


聖剣六将だよな?言いかけのは?長老さん。


レイン:

【そんな人だったのか…強いわけだ】


後から来たミーナは、


ミーナ:

【その男!!追うぞ。食料降ろせ。すぐに出発する】


レイン:

【ミーナ、どうした?ピモのことか?】


ミーナ:

【その男だ。私がいた船を、仲間を全滅させたのは!!】


レイン:

【落ち着けよ。間違いだろ】


ミーナ:

【いや、確かにピモと名乗っていった。それにあの強さ、忘れるはずがない】


レイン:

【とにかくよく調べてからだ。行動はそれからだ】


ミーナ:

【じいさん、ところで何処に向かった?ピモという男は?】


町の長老:

【西の方向じゃ。お前さん何考えてるか解らんが、あの男に立ち向かうとか絶対にするんじゃないぞ】


ミーナ:

【この町じゃ英雄気取りか!!私は忘れないぞ。必ず見つける!!何としても】






 

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