第16話 許さない!!

セーナ:

【レインさん、何かおかしくないですか?】


レイン:

【セーナも感じるか?】


海賊B:

【それ違いますって、姉さんが強すぎるっす!!】


レイン:

【そうなんだけどな…ちょっとな】


海賊B:

【だから俺達は守りって言っても何もしないから暇っすね】


乗り込んだミーナ達が圧倒してるのはすぐ解る。


 ただおかしい。いくらなんでもこんなにエネミーが弱いとは思えないが。



※ズーン!!ズーン!!※



海賊B:

【なんだ?】


レイン:

【おい、避けろ!!】



※バリバリバリ!!※


今の攻撃で大半の海賊達がふっ飛ばされた。



エネミーA:

【ほう、ここか!!なかなか面白い場所だな!!】


エネミーB:

【魚介類あるじゃないか!!こりゃたらふく食えるぞ。早速いただこうぜ!!】



レイン:

【こいつ、何処から来た?ただものじゃないぞ】


セーナ:

【ヤバいですね…】


海賊B:

【頼みますよ〜姉さん達が戻る前にこの船は奪われる訳にはいかないっす!!】


 レインは通常の人間には見えない速さで、既にエネミーの懐に。


レイン:

【もらった!!】


※シュ!!※


エネミーB:

【おっと、なかなかの速さだ】


レインの攻撃は軽く流された。


レイン:

【剣が効かない?見切られたのか?】


エネミーA:

【おい、遊んでるなよ!!早く食料いただくぞ】


エネミーB:

【ちょっと楽しもうぜ〜〜手応え無さすぎで退屈なんだよ】


エネミーA:

【そういや、ビモ…何だったかな?ぴ…ぴ…ピモ!!あの町の、弱かったな】


エネミーB:

【何か旅に出たんだろ?数少ない剣の使い手とかさ。どのみちあの程度の町ならたかが知れてるけどさ】


 こいつは、ピモって言ったな?ピモの町を襲ったのか?


セーナ:

【こいつ…許さない!!】


セーナが怒りに任せて、


エネミーB:

【おっ、可愛い顔して、凶暴だな。こんな程度でよく向かってきたな】


セーナが捕まって、


セーナ:

【離せ!!汚い手で触れるな】


エネミーB:

【おい、自分から突っ込んできて、捕まって離せだとさ。どうする?】


エネミーA:

【可愛いな、使えそうだ。連れて行くぞ!!】


セーナ:

【くそ、こんなのに捕まるなんて…えっ?何?】


セーナの体がふわっと浮いて、レインの元に。


セーナ:

【どうなってるの?レインさん?何この力?】


レインの全身から凄まじいオーラが放たれてる。


レイン:

【こいつ、ピモの町を…セーナを…許さん!!】


セーナ:

【レインさん、どうしたんですか?怖い…何か雰囲気がいつもと違います】


レイン:

【セーナ、少し下がっていてくれないか?】

















 

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