第14話 約束

 この海賊船ホテルはダミーとして最高かも。さすがにこの海賊船に乗り込んでくる海賊はいないだろう。とにかく休めた。助かったな。


レイン:

【さぁ、食料調達の話し合いにいくか】


ゼスト:

【今度はドジらないようにしないと】


セーナ:

【ゼスト、今度同じことしたら、ただじゃおかないからな!!!】


相変わらずゼストには厳しい。


でもこのメンバーでやっていこう。ゼストも必要。



……………………………………………………………



ミーナ:

【なるほどな、考えたな。海賊船ホテルとはな】


レイン:

【待て、戦いは避けたい。俺達は食料調達に】


ミーナ:

【私も考えたんだが、双方のメリット考えて、食料調達だろ?それは部下にやらせよう。ピモの町だったな?ゼストから聞いてる。部下に届けさせよう】


ゼスト:

【そんなうまい話には…乗る!!助かる!!!】


セーナ:

【ゼスト、テメー黙ってろ!!何かあるだろ?】


レイン:

【俺達は何をすればいいんだ?かなりの代償ありそうだな】


ミーナ:

【そうだ。実はある男を追っている。お前達の町の名と同じだ。お前達の中では英雄かも知れないがな。あいつには散々な目に合わされた】


レイン:

【ピモを追ってるのか?】


ミーナ:

【ゼスト、その姿、ピモかと思ったぞ】


ゼスト:

【それで俺に色仕掛してきたのか!!謎が解けた】


ミーナ:

【何もしてないがな…こんなのがピモな訳ないな。それにピモって偽名だろ?】


レイン:

【偽名?何故そう思うんだ?】


ミーナ:

【名前が可愛すぎる】


セーナ:

【ふふっ、その考え方が可愛いですね♥】


ミーナ:

【な、な、お、お、お前は…か、可愛い…って】


セーナ:

【ミーナさん、手を貸せば食料届けてくれるですね?信じていいのですか?】


レイン:

【セーナ、大丈夫か?】


セーナ:

【この人、見た目より純粋ですよ。信じていいと思います】


ゼスト:

【俺もそう思うぜ!?】


セーナ:

【テメーは黙ってろ!!】


ミーナ:

【何か凄く裏表あるんだな、セーナ。そこも可愛い…いや、カッコイイな。じゃ約束しよう。お前達、さっそく船に乗れ!!まずは食料届けることを先に行う。私は義理堅いからな。信じてもらうには行動だな】


セーナ:

【ミーちゃん、素敵♥】


※ギュー!!※


ミーナ:

【な、何?ちょ、ちょっと、落ち着け。とにかく落ち着け!!まずは冷静にな。それに当たってる…その…くっつきすぎだって…そりゃ嬉しいけど…違う。とにかく離れてくれ〜汗かいてるんだ…】


セーナ:

【当たってるって何がですか〜?】


セーナの手の平で転がされてるな、ミーナ。


ミーナが仲間に加わったような…










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