第3話 酒場

レイン:

【ありきたり、ここでパーティーって】


酒場の店員:

【いらっしゃいませ、何にいますか?】


レイン:

【じゃ、ビール🍺を】


 この酒場は多くの人々が集まる。この町が大きくなって防御壁が出来てから尚更。


 防御壁を信じてるのか、とてもエネミーが接近してるとは思えないほどのにぎわいだ。


 向こうから少女が来た。この酒場には似つかわしくない。店員もオーダーを戸惑ってる。


酒場の店員:

【いらっしゃいませ…お酒以外で何か…】


少女:

【ああっ!!酒だよ、ウイスキーだよ】


酒場の店員:

【いや、それは出すわけにはいかないので…】


少女:

【ここは酒場だろ!!いいからウイスキーだっての!!】


 可愛い顔して気性が荒い。威圧も凄い。この少女に店員は困り果てて…


酒場の店員:

【ソフトドリンクのカクテル🍸なんかどうでしょうか?本日新作が完成いたしましたので】


少女:

【ちっ、それでいいか。とっと出発したいからな。おっせーな、どいつだよ、レイルって!!】


 少女がレイル→レインを探している。レインはその様子を見ていたから気がついたはずだ。


 声をかけない。それはそうだ。この少女はパーティーに参加するとはとても思えない。はっきり言うと戦力にならない。荷物持ちにもならない。


少女:

【おい!!レイル!!どこだ!!来ているなら姿を見せろ】


少女がブチ切れて、叫びだした。


レイン:

【お嬢ちゃん、俺がレインだが?何か?】


少女:

【レイルだよ!!探してるのは。言われてここ来てさ。レイン?レイルじゃ?】


レイン:

【何度言ってもレイルってなるんだよ。じいさん。どっちでもいいけど、俺はここに来るようにって、もしかしたら、お嬢ちゃん代理人?】


少女:

【あっ、あの〜私は実は回復魔法使いでして、えーと、お兄さん、もしかして食料調達のメンバー?】


急に態度を変えた少女。


レイン:

【えっ、回復?それは失礼しました。ところでお嬢さん何才なんですか?】


少女:

【22才です。だからお酒も飲めるんです】


レイン:

【えっ、もしかしたら若返りの魔法とか使える?】


少女:

【おい、失礼だろ!!見た目ガキっ言いたいのかよ】


レイン:

【ごめんなさい。そういう意味じゃ。名前は?】


少女:

【セーナだよ!!覚えとけ。ガキ扱いしやがって…】


レイン:

【セーナ、よろしく…回復ってどこ辺りまで使えるの?】


セーナ:

【ほぼ使えるっての!!ただし全種類一回だけな。魔力の回復には宿屋に泊まって食って寝て】


レイン:

【宿屋で回復…ありきたりがここにも】


セーナ:

【ああっ!!テメー何か文句あんのかよ!!】


セーナがパーティーに加わった?


でいいのか…


ありきたりな…








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