第2話 謎の人物
数年後、村は大きな町に発展した。
数年前に現れたら謎の剣士?騎士?らしい人物が救ったと有名なり、その人物の名前から町はピモと呼ばれるようになった。
次々とたくさんの人々が訪れ、防御壁も完成され、この周辺では最も安全な町となった。
ただその後の剣士の消息は不明だ。少なくともその人物の存在は確かなものだ。
当時その人物の強さを見た青年は、
青年:
【それは目にも止まらぬ速さで次々と…】
集まっている人々:
【お前はその話ばかりだな。そもそもピモって可愛い感じだ。本当に名前なのか?偽名じゃないのか?】
あまりにも情報がない。そのため信じない人々も多い。それほどみんなは集まって怯えていたと言うわけだ。
確かにエネミーの行動も読めない。圧倒的な力で人間を倒していく。何らかの理由で撤退したとも考えられる。信じないのも無理はない。
ロングコートの男、ピモ。その強さにあやかろうとする人々もいるにはいる。この町ではロングコートが売れに売れている。季節問わず。
町の長老:
【お前、ちょっといいか?来てくれ】
青年:
【はい、何でしょうか?】
町の長老:
【実は、町の西でエネミーの動きがある。暫くは防御壁で防げそうだが、食料に不安がある。そこでお主達に食料の調達を頼みたい。もちろん儂も行く】
青年:
【解りました。いよいよですね。いや〜この剣の出番だ】
町の長老:
【これ!!戦うのではない。食料の調達が目的だ。お主達が戻り次第、防御壁の弓矢隊が攻撃を開始する】
青年:
【そうですか…】
町の長老:
【お主はどうも戦いたいらしいな。防御壁が突破されることはないとは思うが、その時は出番じゃ】
青年:
【その時にピモに負けない働きをします!!】
町の長老:
【………何言っても無駄じゃな。ところでお主の名は?なんじゃったか?】
青年:
【レインですよ!!さっきからお主って忘れてましたね?】
町の長老:
【そうじゃそうじゃ!!レイル頼んだぞ】
レイン:
【レインって言ったばかりなのに…】
町の長老:
【ところでレイル、食料調達のメンバーを紹介する。町の酒場に来てくれ】
レイン:
【解りました。レインですからね。町の酒場…ありきたりな感じのスタートですね。だいたいそこからスタートですもんね!!】
町の長老:
【ありきたりな、とは何じゃ!!】
レイン:
【そういうのは、聞こえてるじゃん…】
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