第13話
「墓場までもっていくわよ」
それはその女性に復縁したとき言われたことだった。結婚後に不倫したら、それを墓場まで持っていくという意味ではあったが、いま現在なにか隠しごとがあるのかもしれなかった。
前回、悔しい気持ちとがっかりした気持ちで帰ったあと、しばらくうまく新しいアポにつなげられなかったから、秋村はいまは自分の人生の安寧を見いだす時間にしようと思った。
過去の経験からは、そのように3回以上かけて、女をつかまえるときは、早くても3カ月はかかるものだった。
3ヶ月は待たないといけない。
季節はすでに初夏にさしかかっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます