第3話 家族と食事
「ロラン様、起きてください」
フリアの声が聞こえる。
俺は目を擦りながら、起き上がる。
窓の外を見るともう日は落ちかけていた。
どうやら俺はかなり寝ていたらしい。
でも、おかげで疲れは取れたようだ。
そして、俺はフリアに着替えさせて貰い、夕食をとるため食堂に向かう。
「体調は大丈夫ですかロラン様?」
食堂に向かう途中でフリアにそう聞かれる。
そういえば体調が悪いと嘘をついていたのを忘れてた。
「ああもう大丈夫だ、心配かけてすまないな」
俺の横にいる使用人、フリアは心配そうに俺を見る。
綺麗な顔立ちに、整った青髪のロングヘア、そして青と白を基調としたメイド服。
フリアはゲームのキャラ性能も高く、容姿も良くてプレイヤーの人気を集めていた。
そして絶対的な忠誠心を持ち、俺を裏切ったりはしない。
元々父上に救われた恩を返すために仕えていたらしいが、今ではその忠誠心は俺に向けられている。
こんなに最高なメイドがいたのにロランは悪事に走ってしまったなんて勿体ない。
そんなことを考えながら俺たちは食堂に向かっていると、どこからか小さな女の子が顔をひょっこりだしてきた。
あれは確か……ロランの妹、リアだ。
ロランはリアに横暴な態度を取ったりしていたので、いつしか怯えられるようになった。
確か……今5歳程度かな?
リアは俺の顔を確認するとまた離れて、さっき顔出した場所に隠れてしまった。
「おはようございます、リア様」
「お、おはようリア」
俺らがそう挨拶をするとリアは顔をひょこっとだして小さく挨拶をした。
こんな可愛い妹に怯えられてるなんてな……。
俺は少し悲しくなりながらも食堂に向かう。
食堂に来るとメイドや執事たちが俺らを待っていた。
そして奥の席には俺の父が座っている。
父の近くにある席には母とリアが既に座っていた。
俺はフリアに案内されるがまま席に座る。
ロランは次男なので本来は長男も家にいるはずなのだが、今は留守にしている。
いつ家に帰ってくるのだろうか、おぼろげにしか記憶して無いから分からない。
そんなことを思いながら俺は食卓に並べられた食事を見ていると、思わず頬が緩んでしまう。
こんな貴族料理を食べられるなんてロランの特権だからな。
「体調は良くなったようだなロラン」
「はい、少し寝たら良くなりました」
ロランの父、アデル・レット・トレドはロランの体調が治ったことを確認すると、すぐに食事を始める。
白髪の髪に立派な白い髭をたずさえている。
俺は家族とうまく話しを合わせて雑談をしながら夕食を取った。
そして食事が終わり、俺は心の中に潜めていた話を切り出す。
「父上、お願いしたいことがあります」
―――
これからも更新頻度あげていきますので、何卒、★とフォローをお願いしますm(__)m
あなたの★、そしてフォローがめちゃめちゃ励みになります!
※目次ページの「フォローする」ボタンを押せばフォローすることごできます。
※また★は、ページ下部にある星マークから行えます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます