桜 【俳句・二十句】

たっきゅん

朝桜 纏う雫を 煌めかせ

風音と 画面に映る 花嵐

散るまでに 桜前線 追い越して

川沿いに 山に公園 桜狩り

街並みに ずらりと出店 花神輿

人の手で うだつに上がる 徒桜

里桜 キミとレンズが 見つめ合う

桜餅 いつの間にやら 籠の中

葉に包む 石割桜 香る餡

時刻む 淡墨桜 咲き誇る

花曇り その一瞬を 切り抜いて

風神の 桜吹雪 散らぬ恋

負けまいと 埋もれぬ残桜 一本気

空見えぬ 枝垂れ桜と 寄り添いて

遅咲きの 高嶺桜を 抱き締める

雨上がり その一生は 姥桜

見違えた 面影残す 秋桜

時忘れ 気付けば辺り 花明かり

アルバムに 咲き乱れたる 八重桜

針進み 想い繋がる 花の宴

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 桜 【俳句・二十句】 たっきゅん @takkyun

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