2話目 夢の世界

「ん...屋上...?」



目を開けるとそこは屋上だった。



「なんで屋上にいるんだ,,,?」



あたりを見渡すと一人の少年が居た



「あ、ねえそこの君ここって...?」



少年に声をかけて触ろうとすると手がすり抜け声が出なかった



(なんで声が出せない...ここにいる理由もわからない...だだなんだか懐かしい気がする)



そう考えていると少年がフェンスを乗り越えた



(おい!?何してんだ!?


くっそが...通じないか、どうにかして止めないと行けないのに...)



『もう────にはなつ───いない、もういいよね ───つかれちゃった...やっぱり僕は─────生きれそうにないや────そく守れなくてごめんね...もうすぐ会いに行くよ──────さようなら』



少年は何かを呟いていたが所々聞こえなかった


そして少年は屋上から飛び降りた


ドンと鈍い音が辺りを響かせた



「ツ...!!!」


僕は息を飲んだ


地面を見れば辺り一面赤く染まって腕と脚が普通ではありえない方向に曲がり、骨が飛び出している。頭が潰れ目が飛び出し腹の辺りから臓器が飛び出ていた。見てられない光景に僕は息も出来なかった...



「っぐ...おぇ気持ちが悪い...これは夢じゃないのか?」


「ハッ...ハッ...おぇ...うぐ...」


(クラクラするもう...無理だ...)



僕はバタと倒れた



──────────────────


「んっ...あさ?」



僕は夢の内容を思い出した、それと同時にあの悲惨な光景が思い出された


「ッ!」


僕はバタバタと動きトイレへと向かった



「うぐ...おうぇ...はぁ...はぁ...はぁ...」



「大丈夫...大丈夫...はぁ...はぁ...」



「落ち着け...」



しばらくして──



「よし、落ち着いたから学校行くとしますかね」



そして誰もいない家に向かって



「行ってきます」


といって学校に向かった──


───────────


学校に向かっている最中、雨色さんと出会った



「あ、雨色さんおはよう」



「あっ夜桜くん!おはよう!」



「良かったらなんだけどさ一緒に学校行かない?」



「えっ!?いいの!?一緒に行こ!」



そこから僕と雨色さんは一緒に学校に向かっていく


向かっている最中雨色さんはこんなことを言った。



「ねね、夜桜くんさこの街の都市伝説って知ってる?」



「え、都市伝説なんてあるんだ、知らなかった…」



「まぁ私も昨日知ったんだけどね、何でもずっと愛し合っていたら天国でも会えて来世でもその人と恋仲になることが出来るっていう都市伝説らしいよ」



「そんな嘘みたいな都市伝説あるか?」



「ふふっ私と同じ反応してる」



「え?そうなの?」



「うん、そうだよ、ねぇもしもこの都市伝説が本当だったら、どう思う?」



「うーんどうだろう…」


考えたことないな、ずっと入れば来世でもずっと入れるなんて…



「まぁ本当なら嬉しいかもしれない…」



「それはどうしてなの?」



「なんていうか…もしもずっと愛し合っているなら来世でも一緒にいたいって思うはずだからね」



「そっか…」



そんな話をしながら歩いていると学校に着いた


下駄箱で上履きに履き替えて一緒にクラスへと向かう


まだ、ぎこちない会話しかしていなかったが、だがそれは僕にとって楽しい気持ちになった。


教室内に着いたら自分の席へと向かう。



「あ、怜おはよう」


そう声をかけてくれた人は隣の席の白兎輝空はくときあだった。



「おはよ、輝空」


挨拶しているとチャイムがなりみんなが席に着く


そこから朝の連絡等をして一限目の授業となった。



──────────────


授業が終わりお昼の時間となった


「れいー昼飯食べに行こうぜー!」



「そうだね、食べに行こうか」



廊下を歩き食堂があるところまで行く。そこには日替わり弁当やカレーライスなどなど色々なものが売ってあった。



「うへぇ美味しそうなのいっぱいあるなーなんなら400円とか言う学生にくっそ優しいお値段してるわ」



「あ、ほんとじゃん安いな…輝空は何選ぶ?」



「あー俺はカレーかなぁ俺大好きだし、怜は何選んだ?」



「僕は日替わり頼もうかなって思ってる。何があるのか楽しみだしね」



「なるほどね、そんじゃ頼みに行くか」



「そうだね」



そう話しながら食堂のおばちゃんにお金を払ってご飯が来るのを待った。しばらく待っていると呼ばれたためご飯を取りに行き、僕は日替わり弁当を、輝空はカレーを受け取り席へ戻った。



「「いただきます」」


そう声をかけ2人ともご飯を食べ始めた。


食べていると後ろから声をかけられた



「私達も一緒に食べていい?」


そう声をかけてきたのは今日一緒に登校した雨色さんと同じクラスの星月さんだった。



「僕は良いよ、輝空も大丈夫だよね?」


そう僕が聞くと輝空は口をモゴモゴさせながら



「大丈夫だよ」


といった。



そして、僕と輝空、雨色さんと星月さんで一緒にご飯を食べたその間に色々な話をしたり、今日行きに話した都市伝説の話をしたりした。あの都市伝説はこの地域では本当に有名らしく輝空でも知っていたみたい。僕と雨色さんは知らなかったけどね。








お昼の時間が終わり教室に戻り授業の準備をして待っているとチャイムがなりお昼の授業が始まった。



「ねむい…はよ終わんないかな」


そんな事を思いながら時間が過ぎていきいつの間にか昼の授業が終わっていた。



「へいへいー怜くん君寝てたねぇ笑笑」



「え?僕寝てた…?」



「おっとぉ?記憶が無い感じですかぁ?ぐっすりお眠りしてましたよー」



「うっそ〜んまじぃ?全く記憶ないわぁ」



「ノート絶対取ってないだろ?」



「まぁ取ってないな」



「だろうなぁ…まっ俺ノート取ってるから写していいぞ」



「まっ?あざます」



「我を讃えよ」



「絶対ヤダ」


そんな会話をしながら僕は輝空に感謝しつつノートを写していく。そうしているとチャイムがなり帰りの会が始まろうとしている。



「あっやっば」


そう焦っていると



「ほい」


投げられたのは僕のリュックだった



「持ってきてやったぞお前のかばん」



「え、ありがとまじナイス神か?」



「我を讃えよ」



「ま〜た言ってるし絶対にそれだけはやだ」



言葉を交わしながら準備をしていると、起立!と号令がかかり、きよつけ礼と言われさようなら!と全員が言った。



「うっし、怜!一緒に帰ろうぜい〜」



「おっけー帰ろか!」



そんな事を言いながら帰路に着く。色々な話をしながら楽しく帰っていると



「あ、俺こっちだからそんじゃまた明日な」



「うん、また明日バイバイ」



僕と輝空はここで別れた。そのままボーッとしながら歩いていると家に着いた。リュックの中から鍵を取りだしドアを開け誰もいない家に向かって



「ただいま」


と呟いた。



───────────


今は夜になり、お風呂とご飯を済ませてベットの上でごろごろしている。ふと今日見た夢を思い出した。



「あの夢なんなんだろう…本当にリアルだったし、あんなのグロゲーでもそうそう見ないぞあんなの…もう見たくないな…でも、あの少年が言っていた言葉なんだったんだろな所々聞こえなかった所あったけど。」



しばらく考えていたが答えが出ることはなかった。



「まぁ、考えても仕方ないよな、もうあんな苦しくてグロい夢は見ませんように」



「もう、寝るかおやすみなさい」



そう思いながら眠りについた。

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