天変地異
さてここで、まことに驚くべき出来事が立て続けに起こり始めるんですね。
建寧二年四月の望日、帝が温徳殿に御座なさっていた時のことです。突如として、大きな青蛇が梁から飛び降りてきて、帝の御座の上に巻きついたというのは、まさに天変地異といえましょう。
帝は驚いて倒れてしまい、慌てて左右の者が介抱して宮中に運び込んだと。それから間もなく、大雷雨と共に、氷雹まで降り注いで、数多くの建物が壊されたそうですからね。
建寧四年二月には洛陽で地震が起こり、さらに海水が溢れ出て、沿海の人々が大波に呑み込まれたという報せもあります。いわゆる津波ですね。
そして光和元年には、雌鶏が雄に変わるという不思議な出来事も起き、六月には黒い気体が温徳殿に飛び込んできたとか。
秋七月には、玉堂に虹が現れたり五原山の崖が崩れ落ちるとか。
このように、種々の異変が次々と起こっているのは、まさに天変地異の前触れなのかもしれませんね。
これらの不吉な兆しは、果たして何を意味しているのでしょうか。帝室の御心配もさぞかしなさることでしょう。
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