第2話 『親に挨拶は早ずぎるってばよ!!』

おもえば…近年耳掃除をしていな…


「しょうもないこと言ってるんじゃないの!」


俺の心の中を読んだのか?いやいや、そんなわけないだろ…


「何を言い出すかと思えば俺の来世だって?俺は死んでないっつーの!!」


パシンッ!!


えっ…ビンタされた!?俺ビンタされたの!?この野郎!!あっ!これは王道のセリフ


「親父にも、ぶたれたこ…」


「はあー…こんなやつだったけ…高校の時の私って…」


なんか呆れられてるけど…俺はいつも通りの俺でありまして…確かにこの性格…もしかしたら黒歴史にな…らないよね!?誇りに思うよね!?


「俺は死んでないんだぞ??信じられるわけないだろ…」


すると里峰すずかは、なんか勝手に懐かしい顔になった。


「懐かしい…やっぱりあんたは私だな…すぐに理解できないところとか、私っぽい…」


「うん…だいたいの人は俺と同じだよ?すぐに理解できちゃう人は、おかしすぎちゃうぞ!?」


俺のツッコミにムッとなりつつも、俺に分かりやすく説明をしだした。


「死んだら…生まれ変わる。それは異世界に行くのか、虫になるのか、獣になるのか、植物になるのかは、分からない…それは未来と過去にいけるかも同様…」


「は???」 


「だから来世は必ずしも未来にいけるわけじゃない…来世は過去の人間として生まれることもあるの…つまりあんたの来世はまたこの時代で女の子ってわけ!!」


俺を指差しながら言われた。う〜ん…なんか疑わしいぜ…だって俺は占いとか超能力とか心霊系は信じてないし…俺の結論は、


「わかった!!厨二病だな!?さては!」


パシンッ!!


えっ?二度目!?この短時間で二回も!?おいおい俺じゃなきゃ怒っちゃうぜ!?女子から叩かれて俺が怒ると思うなよ!?


「いや、信じられるかよ…ラノベとか漫画とか沢山読んでるけど、来世は未来にいくってのが常識なんだし…」


俺をジト目で睨みながら…あっ!!とひらめいた顔をした。


「私が校舎裏に来た理由はあんたがいることを知っているから。だってあんた手紙、いれるの忘れたでしょ?」


「!?…それは!!」 


た…確かに…それに関しては確かにそうだ…えっ?ってことは本当に俺ってことなの?


「じゃ、じゃあさ!俺の今日起こる未来の話をしてみろよ!」


「来世なら今日俺に起こること知ってるだろ?」


論より証拠!!手紙だけじゃ、ワンチャン教室で聞いてた可能性あるし…


「まあ、一理あるか…しょうがないな…三十秒後に!!」


「さ…三十秒!?はっや!」


里峰すずかはわざと遅く言った。


「上から〜」


「上!?」


「水がかかる!!よし!ジャスト!!」


「は?」


バジャ〜ン〜!!


水が勢いよく降りかかってきた!!上をみると窓が開いていて、バケツを持った学生が謝罪をした。


「ごめんなさい〜!!人がいるって気づかなくて…」


するとなぜか謝罪される対象ではない里峰すずかが俺の方を見向きもせず


「大丈夫だよ!問題ないよ!!」


「ヲォい!!お前が決めてんじゃねぇー!!!」


するとニヤッと笑い


「言い忘れてた…そして鳥のフンがつくよ!」


「へっ?」


ピチャッ!!


「ギャーーーー!!!!!」


俺の頭に…今日一応告白するから念入りに洗った俺の頭が!!!!わかってんなら止めろ!!


「あっ、そうだよね…」


「てめぇ!!」 


「鳥のフンが先の方が良かったよね〜そうすれば、水で綺麗にできたわけだし…」 


「ちげえよ!!どう考えてもわかってんなら止めてくれって言いてえんだよ!!」


「でも聞くより実践の方がいいってよく言われてない?」


グッドポーズをされた…


「もういい!!今日は帰る!!」


「うん、また明日ね〜」 


この時俺はもうコイツに関わるのはやめようと思いました…はい…なんか怖いし…



〜次の日〜


俺は普段見ない朝の占いを見ていた…


『はい!今日の最下位は残念〜、苗字か名前に、”く”もしくは”し”がある人です。』


「えっ…!!」


俺…工藤しゅん…


「あら!あんた最下位じゃない!!おつ〜」


母さんが呑気に言ってきた。


「よくも工藤しゅんにしたな!!母さんのせいだ!!」


「はいはい。大丈夫よ〜もしなんかあってもラッキーアイテムを持ってれば…」


『でも大丈夫です!ラッキーアイテムはトリュフ丸齧りです。』


「母さん?」


「さあて、私も会社に…」


「買っ…」


「ダメよ!!」


ピンポーン・ピンポーン


インターホンが鳴った。こんな時間に宅急便か?トリュフかな…


「ちょっと!!しゅん!!あ…あんた…」


母さんがインターホンにでるなり、声を荒げた…どうしたんだ?トリュフか?


「あんた、彼女がいるの〜!?」


はっ!はっ!はっ?!…まさか!!


「おはようございます。私、工藤しゅん君の彼女の里峰すずかです。朝は一緒に登校しようかと…」


おいおいおいおい!!!親に挨拶するのは早すぎるだろ!!そうだトリュフ!トリュフ!!誰か俺にトリュフを〜!!

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