第17話 Hなマッサージをお披露目

 お母さんと絵満さんに、Hなマッサージをする事にした私と絵里奈。2人に気持ち良くなってもらえれば、私達の覚悟を見せる事ができるはず!


今まで積み上げた成果を信じて頑張ろう!



 絵里奈と話し合った結果、絵満さんは私が・お母さんはあの子がマッサージする流れになった。今回はお披露目を兼ねているので、リビングのソファーで行う。


「満里奈さん。わたしはどういう体勢になれば良いかしら?」


「仰向けでお願いします」


絵満さんは私の指示通りに仰向けになる。ソファーは3人掛けなので、スペースの余裕はある。


「今日だから、“下”は触らないでちょうだいね」


「わかりました」

言い換えると、胸は構わないようだ。


私は深呼吸を数回してから、絵満さんの耳を甘噛みする。


「あっ♡」


反応は良い感じに思える。でも念のため確認だ。


「どうですか? 痛かったりしませんか?」


「問題ないわ」


…甘噛みと息吹きかけを続けた事で、絵満さんの喘ぎ声は激しさを増す。今度は胸をしよう。彼女のTシャツとブラをまくり上げ、恐る恐る責める。


「…年下の満里奈さんに責められるなんて変な感じね♡」


「嫌だと思ったら遠慮なく言って下さい」

相手が嫌がる事をするのはサービスにならないからだ。


「嫌じゃないわ。初めての体験で驚いてるだけよ」


それから胸を責め続けた事で、絵満さんは。…こんなところかしら。


「マッサージは終了です。お疲れ様でした」


私の言葉を聴き、彼女は身なりを整える。


「満里奈さん。普通のマッサージも出来るのよね?」


「もちろんです。ちゃんと勉強しましたから」

というか、そっちがメインの予定なんだけどね。


「なら…、肩と腰をお願いできる?」


「任せて下さい」


今度は嫌らしさ・エロ要素なしで、うつ伏せの絵満さんにマッサージを行う。……絵里奈とは感触が違う。これが凝ってる感触かな?


「力加減は大丈夫ですか?」


「大丈夫よ、続けて」


そして、マッサージが完了する。


「以上です。状態はどうですか?」


「さっきより楽になった気がするわ。上手だったわよ、満里奈さん」


「ありがとうございます。褒めてもらえて嬉しいです」


「今度は絵里奈さんと由紀奈さんね」

そう言って、そばにいる2人を見る絵満さん。


「よ~し、お母さんを気持ち良くするぞ~」


やる気満々の絵里奈とお母さんとバトンタッチをする。絵里奈、頑張りなさいよ!



 「絵里奈。お母さんはどうすれば良い?」


「えーと、仰向けになって~」


「はいはい」

ソファーに仰向けになるお母さん。


私と絵満さんは血が繋がってないから、Hなマッサージができた。だけど絵里奈とお母さんは実の母娘だ。荷が重そうだし、私がやれば良かったかな…。


「お母さん。はOKな感じ?」


「絵満さんがダメだったから、お母さんもダメ」


「そっか。じゃあおっぱいは?」


「胸は良いわよ。満里奈と絵里奈が赤ちゃんの時は母乳飲ませたから」


そうだったんだ、初めて知った…。


「今も出るの~?」


「出る訳ないでしょ!?」


2人のやり取りにクスッと笑う絵満さん。


「すみません、絵里奈がバカな事言って…」


「気にしないで、絵里奈さんは面白いわね。わたしも子供がいたらあんな感じだったのかな…」


絵満さんは子供がいないんだっけ。かける言葉が思い付かないわ…。


「さっきお姉ちゃんがやったようにやるからね」


「わかったわ」


いよいよ、絵里奈のマッサージが始まる。



 絵里奈は言葉通り、私がやったマッサージを真似る。最初こそ余裕そうなお母さんだったけど、表情がだんだん変わってきて…。


「お母さん。こんな風に吸われると、昔を思い出すんじゃないの?」


「今のあんたと赤ちゃんの吸い方は全然違う…わ♡」


やっぱりお母さんの相手は絵里奈で良かったかも。私だったら、あんな堂々とできる気がしない。


「お姉ちゃんも一緒に吸おうよ~」


この状況で手招きされても困る…。


「今は私達の覚悟を見せるためにやってるのよ? 1対1じゃないとフェアじゃないわ」


「それもそうだね。今はあたしが独り占めだ~!」



 お母さんを気持ち良くした絵里奈は、肩と腰もマッサージした。そこの覚悟も見せたかったようだ。あの子にしては正論を言ったものだわ。


…マッサージが完了し、私達4人はリビングにあるテーブルの椅子に座る。


「満里奈と絵里奈の覚悟は伝わったわ。Hなマッサージはもちろんだけど、普通のマッサージも上手だった。三日坊主じゃなかったのね」


「当然だよ! お姉ちゃんと一緒に働くために頑張ったんだから!」


「私も絵里奈と同じ気持ちよ。この子がそばにいるとやる気が出るの」


「お姉ちゃん好き♡」

一瞬、私の頬にキスしてきた。


「約束通り、お母さんの出来る範囲で援助させてもらうわ」


「わたしも力を貸すわ。満里奈さんと絵里奈さんなら、きっと多くの女の人を満足させられると思うから」


「ありがとうございます。ご期待に沿えるように、これからも精進します!」



 こうして、お母さんと絵満さんの援助を受けられる事になった私と絵里奈。今度時間がある時に不動産屋さんに行こう。そう決意するのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る