第15話 気持ち良さを2倍に♡
マッサージ店の店名を“ネックロン”に決めた、私と絵里奈。次にやらないといけないのは、マッサージスキルの向上だ。
小さい頃にお母さんの肩を揉んだぐらいで、マッサージの経験は皆無に等しい。なので関連の本とネットを参考に、知識を増やしていく。
経験のほうは問題なく、絵里奈にお願いすれば良い。もちろんあの子も私にマッサージして、スキルアップしている。
このまま順調に行くと思いきや、思い通りにはならず…。
「腰をマッサージされる気持ち良さじゃ物足りないな~」
自宅でうつ伏せになっている絵里奈が文句を言う。
「あのねぇ、女の人全員が胸やあそこを責めて欲しい訳じゃないのよ?」
もしあの子以外の人が触ろうとしたら、全力で阻止すると思う。
「それはわかるけどね。あたしだってお姉ちゃん以外に触って欲しくないし」
気持ちが通じ合って嬉しいわ。
「だから普通のマッサージの腕も磨かないといけないの。文句言わない!」
「はいはい」
おしゃべりで手が止まってしまった。早く再開しないと。
私のマッサージが一通り終わったので、今度は絵里奈の番だ。…あの子もさっきの私と同じようにマッサージしてるわね。何度もやってるおかげか、力加減は絶妙で気持ち良い。
「…終わったよ」
「ありがとう」
体勢を起こしたところ、絵里奈は不満そうだ。Hしたくて仕方ないみたい。
「絵里奈。今度は“裏メニュー”の練習よ」
「やった~♪」
すぐに機嫌を取り戻す。わかりやすいわ。
「じゃあ『上だけ69』やろうよ♪ あたしは下が良い!」
今日はお互いに胸を責めるスタイルね。
「わかったわ」
仰向けで寝っ転がっている絵里奈に対し、私は胸をあの子に押し付けてから責める。…早速、絵里奈が責めてきた。
「こうすると、お姉ちゃんのおっぱいに顔を埋められるから好き♡」
「そ…そう、良かったわ…♡」
話す時の口の動きや吐息も刺激になる。さっきの言葉を聴く限り、あの子は満足してそうね。
それからちょっとして、絵里奈が片手で私の空いた胸を責めてきたので、お返ししておいた。2種類の違った責め方に、私達はすぐ限界に達する…。
裏メニューの練習を済ませ、私と絵里奈はソファーに座る。
「お姉ちゃん、あたし思ったんだけどさ~。おっぱいを同時に責めたら気持ち良さは2倍になるよね?」
「? 急にどうしたのよ?」
「だって口は1つしかないから、1か所しか責められないじゃん? お姉ちゃんをもっと気持ち良くさせたいのに全然できないから不満なんだよ」
これはただの愚痴かしら? 私にどうしろって言うの?
「だから裏メニューに『3P』も入れて良いと思うんだ~。お客さん1人にあたし達2人で責めれば、同時に2か所責められて最高になるはず♡」
ただでさえHな裏メニューがもっと過激になるの? 大丈夫かな?
「まぁ、とりあえず覚えておくわ」
「そうして。お客さんのニーズに応えるのが、サービス業の基本だからね!」
そんなニーズはないほうが良い気がするけど…。なんて心の中でツッコむ私だった。
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