第14嘆き ハードボイルドな生活

 どうも零細ウェブ小説作者としての活動の話が多くて、実際の生活に関する話が全然できていない気がします。

 恥の多い人生続行中なので本当の私生活なんて明かしたくないし、きっと誰も知りたくないとは思うんですが、エッセイという体裁を整えるために何とか一つくらい書けることを書きたいと思いますよ。


 猛暑の中、クーラー・エアコンの他にも扇風機を使っているご家庭は多いんじゃないかと思います。

 いつの頃からだったか忘れたんですが、私は扇風機のカバーを外して使ってるんですね。カバーっていうか、正式名称はガードっていうらしいんですが。

 ようするにプロペラみたいなハネ部分を外側で覆っているやつです。それを付けてないので、鋭利な縁をした高速回転するハネが常にむき出しになっているわけです。ハードボイルドだろぉ?


 たぶんというか絶対、メーカー側が推奨していない使い方だとおもうので、特に小さいお子さんやペットが居るような環境では真似しないでほしいです。

 なのに何故私がそんなことをしてるのかというと、純粋にその方が風が強くなるからです。

 一昔前の製品で、中心から放射状に金属線が広がってるタイプのカバーのやつで。最新の製品ならもしかすると違うのかもしれませんが、このカバーを付けると付けないとでは風の強さが如実に違います。


 実際に見たことがあるわけじゃないですが、さらに昔の、昭和レトロみたいな扇風機のカバーってもっと「目が粗かった」んですよね。画像検索すればそうだと解ります。

 それがいつのころからか、小さい子供の細い指でも通らないように目が細かくなったんだと思います。そのせいで風が弱くなってるんだと思うんですよ。

 弱くなっているというか、ハネが生み出した風がカバーの中で乱気流みたいになって、エネルギーのロスが起きてるのに違いないんです。


 昔の扇風機ってハネも金属だったらしく、それで切断事故とかが起きたんじゃないでしょうか。でも、いまの扇風機でそんな事って起きないと思うんですよね。指を突っ込んだってハネが止まるだけで大怪我はしませんよ。

 大人だったら、ぶつからないように緊張感をもって生活すれば、カバー無しでも支障はないと思うのです。まあ実際はたまにぶつかって軽度の擦過傷やミミズ腫れになることはあるんですが。

 カバーを付けなければ「弱」で回してても十分な風勢を得られるだけじゃなく、ハネに埃が付いたらすぐ拭き取れるというメリットもあります。もちろんカバー自体を掃除する手間も無いです。


 危険な家電の使い方を拡散しようとしていると思われると困るので、いちおう言っておきますがやっぱり真似はしないでください。

 私のように常在戦場の心構えで、多少の怪我など意に介さずハードボイルドに生活している人間はいいわけですが、まあやっぱり普通の人には難しいのは分かります。

 なので、家電メーカーに提案したい。ぜひともハネむき出しでも危険の少ない扇風機を開発してほしい。


 抵抗があったらすぐにモーターが止まるようにするのは当然として、それ以外にも、ハネの縁を柔らかく、とぅるとぅるにしておけばいいと思うんです。とぅるとぅるじゃないと柔らかくても摩擦抵抗で擦過傷は起きると思うので。

 どうやってとぅるとぅる状態を保つのかは知りませんけど。


 それが技術的に難しいなら、そもそも人や物が接近したらセンサーで感知して回転が止まってしまえばいいと思うんですね。これなら現存する技術でも実現可能だし、多少価格が高くなっても上回るメリットがあると断言できますよ私は。


 エネルギー問題は21世紀の人類にとって最重要の課題なので、扇風機のカバーのせいで無駄にロスしていてはいけないと思うのです。人類を救うためにぜひとも自動停止むき出し扇風機を開発するべきと思います。そして不具合によってうまく停止しない場合もあると思うので、とぅるとぅるになっているとなお良いと思います。

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