第13嘆き 王道とかコメディーとか

 ハイファンタジーってなんじゃらほい。

 向こうのサイトで自分の小説のジャンルをファンタジー[ハイファンタジー]にしてるんだけど、ファンタジーはわかるけどハイファンタジーってなんじゃらほい。


 ローファンタジーが、たとえば現代日本で普通に生活してたら部屋に妖精が出たとか、そういうファンタジー要素少なめの小説で、内容全部が異世界の出来事っていうのがハイファンタジー。そう言う認識でよろしいの?

 だったらいいんだけど、ハイが偉くてローが下等って意味だったりしない? そうだとしても俺の小説は下等じゃねえよバカ野郎。下ネタがちょっとあるだけだろうが。


 話は変わるんですけど、現在連載している異世ファ小説に、どんなタグをつけたらいいか全然分からないんですよね。

 私が読者だったころ検索してたタグで、一番面白いものが見つかった感があったのが「成長」タグで、なので「成長」は付けてるんですが。

 成長譚目当てに読んでくれる読者の期待に応えるものを書きたいなって思うし、

書いてるつもりなんです。

 でも、他のタグはほぼ、何で付けてるかよくわからないんですよね。


 「現地人主人公」っていうのは、結構いいと思うんですよ。転生とか転移じゃないっていうのが一言で伝わるし、そういうの読みたいって思ってる人も少なからずいると思うので。

 ただ、「現地人主人公」っていう言葉は一般的な用語ではたぶんないので、それで私の小説を見つけてくれる人はすくなかろうな、と。


 特に人気のあるタグってわけじゃないみたいですけど、「王道」っていうワードにもちょっと惹かれるものがあるんですよね。

 王道っぽいものを書きたいし、王道っぽいものを求めてる人に読んでほしいと思ってはいるんですが。

 けども、王道って尺度にはかなりグラデーションがあるというか。

 あくまで私の主観ですけど、指輪物語的なのが王道ファンタジーでしょ?

 そんで、異世界ファンタジーのジャンルだけど、ゲーム世界に転生して、冒険の様子が現実世界で配信されてて、「いいね!」の数で力をもらって無双します! みたいなのは、多分その対極ですよね。

 ディスってんじゃないですよ? 「クラシックではない」「実験的・現代的である」という意味で、王道ではないと思うんです。


 で、私の小説の場合は、その中間というか。

 中間よりも少しクラシック寄りだとは思うんですが。レベルとかステータスとか言う概念が出てきてしまうので、それはどうしてもテレビゲームの影響を受けてると言わざるを得ず。

 そうなると、やっぱり正々堂々「王道ファンタジー小説」を名乗ることはちょっとね。怒られる気がしてしまうので、臆病な私には付けられないのです。


 もう一つ惹かれるワードとしては「コメディー」があります。

 カクヨム読者だったころ、ほぼコメディーしか読んでなかったと言えるくらいコメディーは好きです。自分の小説も、ユーモアを大事にしようと思ってはいます。

 思ってはいるんですが、それで勝負しようと思えるほど笑いを生み出す能力に自信は無くて。

 あくまでユーモアは長いストーリーを読んでもらうときの潤滑剤的な役割をしてほしいと思ってるだけで、笑いが本分の本格コメディーを書けって言われても多分無理です。


 そもそも、経験上お腹を抱えて笑えるほど面白かったカクヨムのコメディーは全部一人称小説でした。一人称小説じゃなければ本物のコメディーではないとさえ思います。

 なので、三人称一元(これも実は意味がよく分かってないよ)で書いている私は、コメディーに惹かれてはいるけどコメディータグはつけられないんですね。


 そんなわけで、意味わかんないタグを複数つけちゃってるというのが現状です。

 カクヨムがおすすめしてくる「人気のタグ」っていうのに該当する要素があんまり無いんですよね。

 みなさんはいったいどんな言葉で検索して読む小説を決めてるのか、もうちょっと詳しく知れたらいいのになぁと思いました。あんまりそれに縛られて書きたくないものを書くのも苦痛だとは思いますが。


 あと告白すると、主人公の少年がゲイバーで女装歌手をするエピソードを更新していた一時期だけ「女装」というタグをつけてました。なんでそんなことをしたのか、そもそも何でそんな話を書いたのか。今となってはよくわかりません。

 女装で検索して読み始める人が一人でも居たら面白いなと、そう思ったのかもしれません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る