第9嘆き エッセイについてのエッセイ
7月になったら例年を大きく上回る暑さなんですって! 嫌ーッ! 地球温暖化反対!
更新が停止したら私がサボった末にばっくれたんじゃなくオンボロPCが熱で逝ったと思ってください。
これまでなんか愚痴というか不安の吐き出しや、創作論のふりをしたゴタクを書き散らしてみたんですが。
今回改めて「エッセイとは何で、どう書くのか」ということを学んでみようと思ったんですね。ネットで。
でもなんか、小説・ライトノベルの書き方を調べた時よりも信頼できそうな記事が見つからんかったです。なんででしょうね。
エッセイで本を出版した人よりも小説・ラノベで出版した人の方がやっぱり多いだろうし、そういう意味でエッセイで成功した人の母数が少ないから、ノウハウを公開する人の数も減るという事かもしれない。
なので結局、自分なりの解釈でエッセイというものに向き合ってみるしかないと思ったわけです。
まずエッセイの元祖とは何かを調べてみました。ウィキによると16世紀後半のフランス人のミシェル・ド・モンテーニュが出した『エセー』というタイトルの本が元祖なのだとか。
モンテーニュは小説家ではなく思想家っぽい人のようで、内容はなんか哲学の問題とか、当時のカトリックとプロテスタントの暴力的な紛争に対する批判とか、難しいかんじのようです。
そんなもの読まないし、書けないし。書けたとしてもウェブ小説サイトで発表してる奴がいたら「おいこいつマジかよ……」としか思いません(居たらすいません)。
モンテーニュは参考にならない。
エッセイを日本語訳すると随筆とか随想というのだそうで。
世界最古の随筆は枕草子なんじゃないかという説もあるみたいですね。
古文の授業で習った記憶しかないけども、枕草子みたいなものを書けばこの記事もウケて人に読まれるのかしら。
夏はなんか、マジで暑くて。脇腹にへんな湿疹とかができて、あせもなのかと思って市販薬を塗るけど、結局秋まで治りません。
皮膚科に行くべきかもしれないけど、実はそれほど痒くないし。人に裸を見せるわけでもないし、別にいいのかなって思ったりしけり。
次に日本で一番売れたエッセイがどんな本なのかを調べてみようとしたんですが。なんか調べるのがめちゃくちゃ難しい。
「エッセイ 発行部数 ランキング」とかで検索してもまともなページが見つからない。最近の売れ筋エッセイ本はこちら! とかそんなページばっかり出てきてわかりませんでした。
そこを何とか頑張って、断片的な情報をいろいろつなぎ合わせ、自分なりに結論を出すと。
ちびまる子ちゃんの作者であるさくらももこが書いた『もものかんづめ』、あるいは松本人志の『遺書』。そのどちらかが一番日本で売れたエッセイなのじゃないかと思いました。(そもそも、「エッセイ」と「自伝小説」の区別がつきづらいのと、文庫化もされているのでそっちの部数をどう扱うかがよくわからず、正確じゃないとは思います。すいません)
そこで気づいたんですが、私って『遺書』も『もものかんづめ』も両方読んでるんですね。貧弱な読書経験しかないと自認してたんですが、案外捨てたもんじゃないなあ。
乏しい記憶力を振り絞ってどんな内容だったかを思い返してみたんですが……
その面白さをうまく分析できませんでした。「こう書いてあるから面白い」ということを簡単には言えないです。読書感想文とか昔から苦手です。
ただ間違いないのはのは、どちらも「笑い」を重視した本だったということです。
笑い論なんて難しいことに触れる気は無いですが、フィクション小説のコメディー要素とは違う、独特な「共感性の笑い」がエッセイにはあるべきなんじゃないか。そんな気がします。少なくとも日本で売れたエッセイはそうであるようです。
自分の読書経験の中で一番面白かったエッセイは筒井康隆の『狂気の沙汰も金次第』です。やっぱり思わず吹き出してしまうような、ユーモアあふれる本でした。
半世紀前に出版されたものですし、カクヨムユーザーで読んでる人は1%も居ないかもしれないですね。
若い人の中には「筒井康隆って誰?」という不届き者も居るかもしれないです。それはまずいので、調べてみて一冊くらいは読んでください。
『狂気の沙汰も金次第』の内容は本当に何でもありという感じです。カオスな話題の数々の中にも筒井御大の人となりが身近に感じられ、小説家という人種の先鋭的なカッコよさを感じられる一冊です。
『狂気の~』を目標にすれば、きっとこの記事も間違わずに書き進められるはずだ。
異世ファ小説のほうと同様、これからはこっちにもある程度の誠実さを込めて頑張っていこうかと思います。
それにしても「エッセイ」っていう表記、なんか嫌ですよね。「エッセー」のほうが良いのに。誰だ最初にエッセイにしたやつ。
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