第2嘆き 下ネタ
異世ファ小説のほうの毎日更新をなんとか頑張ろうとしているサワラジンジャーですよ。
突然ですがここでオリジナルの回文を発表したいと思います。
夜、すごいデカチン地下で囲碁するよ。
はい。下ネタですね。
怪しげな街で怪しげな客引きに、エッジの効いたコンセプトのショーの観覧に誘われている。そんな光景が目に浮かぶ、素晴らしい回文だと思います。我ながら。
数年前に考えて発表する場も無く、ずっと心の中にしまっておいたものをここで発表出来て光栄に思います。
この回文がバズって読者増えたりしねぇかなぁーっ!!
冗談はさておいて、今日はフィクションと下ネタの関係について真面目に書きたいと思います。創作論! これはもはや創作論なんだ!
クラシックなファンタジーにおいて下ネタってあんまり使われないんじゃないかと思うんですよね。中世以降は子供のためのおとぎ話と共通のものだったりするし。
近代小説(現代?)としてのファンタジーも、元々は下ネタを排していたような気がします。指輪物語の登場人物がどういう性生活を送っているのかとか、わかんなくないですか?(原作読んでなくて映画見た感想だけで語ってますけど)
日本におけるライトノベルの中興の祖みたいな大作家の描く「異世界」においても、人間の繁殖がいわゆる現実的な行為によって為されるのではなく、「夫婦で祈ると木から赤ん坊が生える」みたいな設定だったりします。
別にディスってるわけじゃなく。ファンタジーだからこそ「作者が描きたくないし、読者も読みたくない要素」を排してしまう自由があってしかるべきだとは思います。
でも私の小説には下ネタが出ます。
別に多用はしませんし、「性描写」に該当するものでもない。それで笑いを取りに行くのがテーマのものも書いていないつもりです。
なぜ下ネタを書くのかとと言えば、理由は二つです。
一つは私の書いているものが「幻想小説」ではないからです。
ファンタジーという言葉を邦訳すると幻想小説になるんじゃないのかって話ですけども。
そう考えると、私もしくは我々が書いているのが「狭義のファンタジー」と言えるのかどうか、もはやよくわかりません。
別に尖った世界観の凄い小説を書いているんやでということではなく。むしろ日本のポップカルチャーにおいてはメインストリームというか。陳腐というか。
たぶん構造的にはSFとファンタジーの中間みたいな設定になってるんじゃないかと思います。漫画における「能力バトル物」ってそんな感じじゃないですか?
リアルな世界に一つだけ現実離れした要素が加わったことで、どういう「違う世界」が展開されるのか、そういう想像を面白がる。それが今、多くの日本のフィクション作家が書いているものであるはずです。(転移転生ファンタジーは少し違うのかもしれませんが)
その作品に出てくるその「異要素」が、マナとかいうゆるっとした概念じゃなく、科学的に間違いがなくて本当にありそうな要素であれば、それはもうファンタジーではなく完全なSFになるんだと思います。
そんな「幻想小説」とは別の「日本的ファンタジー」を書くにあたっては、やはり下ネタを排することが出来ないんです。
下ネタが存在しないっていうのは、それだけでもう「違う異世界」が成立してしまうほどの要素です。
ビジネスシーンや厳粛な家庭環境では出てこないかもしれませんが、男性同士の(たぶん女性同士でも)私的なコミュニケーションにおいて下ネタが出てこない世界というのは完全に異世界です。
下ネタが無理なおっさんという「非現実的」な人物が出てくる、それだけを設定の軸としたコントを発表している有名お笑い芸人の方もいます。
つまり強調したい「異要素」に対して、「下ネタが出てこない」は邪魔なノイズになる。異常に清らかな世界はそれだけで幻想空間に感じられてしまう。
だから私は「ここでは下ネタが出てこないとおかしい。リアリティーを損なう」と感じたシーンでは必ず下ネタを出します。それが一つ目の理由です。
もう一つの理由は、私がドラクエが好きだからです。
ぱふぱふが出来るなら必ずするし、あらゆるパターンを網羅します。
ファンタジーなのに出てくる下ネタがだーい好き! 以上です。
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