第11話 りなりーのご褒美

 落研でのお茶会というかわりと真面目な打ち合わせを終えて寮の自室に戻る。りなりーはもう戻ってるかな?


「ただいまー」

「あ、おかえり~」


 りなりーはもう戻ってきていて、少しエアコンを効かせた部屋にやはり全裸のりなりー。

 おっぱいにばかり目がいってしまうが、ちょっと離れて見て分かる。そもそも顔が可愛い。むちっとしたお腹周りや安産型な下半身もかなり魅惑的だ。目の前のりなりーに脳内で水着を重ねる……うーん、はみだしそう。おっぱいだけじゃなく、毛も。


「ねぇりなりー。アンダーヘアのお手入れってさ、してる?」

「ううん、してないよぉ。見ての通り」


 ……まあ、そうだよねぇ。


「ねぇ、かじゅ。テスト勉強、頑張ってたよね。ご褒美、あげる」


 私がちょっと黙っていると、りなりーが私を手招きして顔をおっぱいで包んだ。柔らかい感覚と、甘い匂い、少しだけ汗の匂いもする。濃厚で芳醇な雌の匂い……これを私は、一週間近く我慢してたんだなぁ。


「よく頑張ったねぇ。えらいえら~い」


 ぎゅっと抱きしめられて頭を撫でられる。そのままりなりーが背中からベッドにダイブして、私はりなりーの身体にのっかる体勢になる。


「ほら、おっぱい揉んでいいよ。……うーん、違う。りながね、かじゅに触ってほしいの。りなにご褒美欲しいの」


 りなりーはまるで大型犬だ。人懐っこくて甘え上手で、くーんと甘えた声を出した犬のようで、それはもうご褒美をあげないといけないって思ってしまう。


「じゃあ、揉むね」


 仰向けのりなりーのおっぱいを掬いあげるように揉む。大きくて温かくて柔らかくて、パンをこねているような感覚になる。


「ねぇ、かじゅ。キス、していい?」


 少し潤んだりなりーの瞳に私は首を縦に振った。ほっぺや首筋へのキスならいつものことだし、おっぱいに溶かされた思考は――


「「んちゅ……っちゅ」」


 一番オーソドックスなはずの唇と唇のキスをすっかり忘れてしまっていた。


「ちょ……りな、りー?」

「えへへ、ファーストキスだよ」

「わ、わた、しも……だけ、ど」


 唐突過ぎてほとんど実感がない。でも、嬉しい。りなりーのファーストキスは私のものなんだ。


「キスしながらおっぱい揉むと、すっごく気持ちいんだって。ねぇ、もっとして?」


 そ、それはもうセックスだよ!! でも、いいのかな。りなりーから求められてるんだから、押してダメなら引いてみろ作戦、大成功なんじゃないかな。恋人同士でなくても、えっちなことはしていいんだ。……いや、でも、それは……。


「ちょ、え、は、歯! 歯ぁ磨いてくるー!!!」


 ここで逃げ出すから私はいつまで経ってもヘタレなんだよぉ!!!!

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