第59話 4thダンジョン Ⅸ

:でかっww

:ぎゃあああああああああ

:なんじゃこれww

:グロいww

:つよそう

:虫?

:やばいやばいw

:見た目が・・・

:エデンなら余裕でしょ

:キモすぎるwww

:黒光りwww

:どうすんの?

:おえええええwww


 慌ただしくなるコメント欄。

 まあ、無理もないよね。


(たしかに大きい)


 5、6Mくらいあるのかな?


 敵の全身は、赤と黒の光沢ある堅い甲殻に覆われてて。

 蠕動ぜんどうする触角が不気味に周囲を探ってた。


 黒々としたはねと鋭い口器は、直視できないほどおぞましい。

 まさに畏怖の象徴みたいなエネミーだ。




「キシャシャシャーー!!」


「ヒィィ!?」


 総長さんは、通路で尻もちをついたまま震え上がってしまってる。


(ここは僕がなんとかしなきゃ)


 ホルダーからジェムを1個取り出すと。

 すばやく書き換えを行う。


「我が手に託されしは叡智の神儀。星辰せいしんの輝きを超越する軌跡で、再構築の糸を紡ぎ与えん――リライト」


 キィン!


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 【透視バトルデータ


 遭遇するエネミーの情報を確認することができる。


 [レアリティ] ★★

 [種類] 道具アイテム

 [タイプ] 永続

 [重量] 1


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 『透視』のジェムにリライトした理由はひとつ。

 敵の弱点を把握するためだ。


 僕ひとりだけなら、間合いを取りながら槍で戦うこともできるけど。


 この場には動けなくなってしまった総長さんがいるし。

 弱点の把握は必須と言えた。


 ここは短期決戦。

 敵の弱点を狙って一気に勝負を決めてしまいたい。


「幽玄なる源泉よ。煌めく智慧ちえを呼び覚まし、我が意志に応じて具現化せよ――ユーティライズ」


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 【砕星さいせい王蟲おうむエリュトロン】


 LV 80

 HP 135031

 EXP 26554

 属性 炎

 サイズ 特大

 分類 徘徊種メガロエネミー

 特性 昆虫系

 射程 3

 ATK 14620

 MATK 15563

 DEF 678

 MDEF 545

 RES 200

 MRES 200

 移動速度 57

 感知範囲 8

 追跡範囲 7

 STR 345

 AGI 589

 VIT 345

 INT 212

 DEX 987

 LUK 8


 [弱点]

 闇


 [必殺技]

 絶波破晄撃クリムゾンストライク


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