第23話 中間地点

カ「...全然つかんな」


サクラ子爵領から3日たった日だった。


ア「...ここら辺なんで何もないの?」


ム「ここいらは、通った道は利益のめども立たなきゃ人間との戦争の時に近いからって理由で塔があるぐらいだからな」


カ「強いて言うなら途中で真ん中に休憩どころがあるぐらいだな」


ア「...そんなもんあるの?」


カ「ああ、そこには生活に必要なものが売られているだけだがな。本当に途中って感じの場所だ」


ム「まあその場所は値も高いから本当に必要なもの意外は買わないほうがいいぞ」


カ「今後はもっと値が張るだろうな」


ア「...ああ、一番近い道になるとそうかもね」


サクラ子爵領がなくなるから通る人にとっては本当に困るだろうな。ま、そこらへんはルールがやってくれるだろうな。


カ「ああそうだ、ムニサツ言い訳なんだか通った時にはすでに亡くなっていたにしとこう」


ム「それが一番安全か...」


そんなこんなで3日後


カ「やっと着いた。本当にしんどい」


ア「...本当に厳しかった」


ム「お二人とも、そんなにしんどかった?そりゃ何もないけどこんなんで値を上げなんて」


チげーよ。てめえの食い方のせいだわ。


私とアサツはジト目でムニサツを見る。なんでこういう時だけ鈍いんだよ。


カ「じゃあムニサツ、ここでお別れだな」


ム「え?なんでですか?」


カ「なんでって、もともとパーティでも何でもないでしょうが」


ム「いやまあそうですけど、もはや仲間みたいなものじゃないですか」


ア「...いやそんなことは」


カ「というかあんただって私たちと一緒に居てもよいことないだろが」


ム「あんまり損得で動いていませんけど。それに二人とも戦闘スキルないんですから、俺がいたほうがいいでしょ」


ムニサツは胸を叩きながら答えた。


カ「とりあえず今日のところはこの近くの宿で寝る。私はアサツと行くところがあるから、一旦はな」


そういってアサツを引っ張りながら、遠いところに行った。


ア「...何か用事あったっけ?」


カ「こうでも言わないとあいつが離れないだろ」


ア「...確かに」


カ「よし、じゃあ宿には泊まらず行くぞ」


ア「...え、そこまでするの?おいていくのはかわいそうじゃない?」


カ「...別に仲間じゃないじゃないから大丈夫的な?」


ア「...素直に食事の仕方が汚いっていえばよくない?」


カ「...私はな、食に関しては強いこだわりがあるんだ。食べる人が自由に楽しく食べてほしいっていうな」


ア「でもあの食べ方はマナー的にも」


カ「そりゃマナーはわるいけけど、それに気を遣いすぎて楽しくなくなったら私は悲しいんだ」


ア「...カルゼルってそんな人だっけ?まあ強いこだわりっていうならいいけど、おいてくのもねえ」


カ「んーどうしたもんか。まあ裁断の壁に着いたらムニサツになんか仕事やらせて別れるか」


とりあえずは続行でってことで少しばかり商店を見た。


商店を見ていると、向かいのほうから一人の男性が歩いてきて、何やらぶつぶつ言っている。


?「ああ、作戦は順調だ。魔人側は魔王が消えても、人間と対立という素振りは見せていない」


なんだ。なんだ。面白い話声が聞こえたぞ。


カ「おい、アサツ。ちょっと用事ができた。ほれ、宿でまた会おう」


ア「...りょーかい」


私は金の入った袋を投げて、ぶつぶつ男についていった。


今は相手から何か言われている。よく聞こえない。なんか裏通りに入っていく。


?「ああ、そろそろ戻る。今は、休憩地点にいる。........大丈夫だ。これは相当な奴でもない限り聞こえ何代物だろ?」


へー便利な携帯だな。というか元の世界って盗聴が当たり前みたいな感じだからそういうのマジで作りたかったんだよな。死んじゃったけど。


?「そうか裁断の壁に異世界者か。戻るついでに監視しておくこう」


異世界人ねえ。後で神モドキに聞いてみるか。なんやかんやあれ使ってないし。


?「対立は愚策だ。どんな人物であれ、近くによらせないようにしよう。エルムハンドに栄光あれ」


カ「おいおい、なんだよ。その最後の組織名を言うセリフは!」


興奮しすぎて声をだしてしまったせいで、男はこちらに振り向いてしまった。


?「何者だ!?」


カ「ああ、すまん最後に組織名とか言う、いかにも裏組織っぽい発言に興奮してしまった」


?「何をいっているんだ?」


男の頭の中は?でいっぱいの感じがした。


?「はっ!頭の中で突っ込めと言われてしまった。悪いが、聞いていたのが運の尽き!」


男は剣を持ちこちらに走りにきた。


私は手を上げて、人差し指と中指びを立てて、振りかざした。


?「なに!?」


私は男の剣を二本指で捕まえる。


カ「おいおい、君さ。*声を男に似せて【これは相当な奴でもない限り聞こえ何代物だ】とか言ってたじゃん(笑)」


?「...」


赤っ恥になる男。


?「うるせえ!」


カ「まあ、君自体は面白くないな。あばよ!スキル発動!ちょーアイスブロック!」


私は男の全身を氷でかためた。その固めた体が地面に落ちそうになる。


カ「おっと、危ない」


氷を割らないようにした。


カ「ここは慎重にやらなくては。スキル発動「アイスホール」


周りを冷気で囲う。私は片足と体を切断するときにすぐさま冷気で覆う。


それをもう片足と両腕もやって、


カ「さて、この体は持っておこう。いつか使えるだろ」


いろいろと終わり商店に向かった。


カ「意外と早く終わったな。まだいるだろ」


適当に散策してアサツを見つけた。


カ「よう、アサツ」


ア「...なんだか随分と機嫌がいいね」


カ「まあ、まだまだ楽しめそうだからな」


そうしてアサツと商店を見回り、宿で一泊した。


あっ神モドキに聞くの忘れてた。まあ聞いても面白くないし、意味不明とかもうかかわらんだろってことだけ聞いとくか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ム「お二人とも。おはようさん」


カ「はいはい、じゃあ行くぞ」


ム「一緒に居ていいんですか?」


カ「アサツに感謝でもするんだな」


ア「...え?私、特に何も」


ム「うう、アサツさんありがとうございます」


ムニサツはなぜか泣いていた。


ア「...わざわざ泣くこと?」


ム「そりゃいままではいろいろな人と旅をしようと誘ったのに、食べ方が汚いっていわれて断られたんですよ」


あ?


ム「いやーお二人とも食事の時だけ消えるので同じかと思っていましたよ」


カ「...おい、それ何人に言われたんだ?」


ム「多分15とかそこらへんですね。いやー俺そこまで汚くないとおもうんだけどなー」


私とアサツは大きく、目を開き。


カ、ア「「そこまで言われてこれならこれは無理だな」」


ふたりは同じことを考えながら裁断の壁へ歩き始めた。

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