第19話 アサツの悲鳴

ア「うーん」


心地よい風を浴びながら、私は気持ちよく起きた。


カ「おっ、起きたか」


私が起きるとすでに夜になっていて、カルゼルはお酒を飲んでいた


ア「...まだお酒飲んでいるの?」


カ「いいや、先ほどまで別のことをしていたぞ。まあ今は夜桜を楽しみながら月見でいっぱいしてたな」


カルゼルがそういうとお酒を器に入れて飲んだ。


カ「ぷはあ。くっくっく。花見でいっぱい。月見でいっぱい。役が完成だ。ただ中身がよくても終わりがだめならそれは減点。今回の反省点だな」


カルゼルは酔っているのか意味不明なことを言っていた。


ア「...昼とは違う良さがあるのね」


月明りに照らされて見える桜は昼とは違う良さがあった。


カ「普段ならこんな美しくは見えない。今日だけ、いや今日からはこの美しさが見えるな」


ア「...どうゆうこと?」


カ「前まではな、人々がここに住んでいたからその明るさでこんなうつくしくは見えないんだよ。お嬢様にはわからないかもだけど、田舎だと夜空はもっときれいに映るぜ?」


ア「...それは知ってる。ここまで生きてきてそれは経験した。確かにあれは美しかったわね」


カ「なんか悪かったな」


ア「...別に今更、そんな気を使う人じゃないでしょ?ていうかなんで今日はみんなあかるくしてないの?」


カ「もうあそこは滅んだからな」


ア「...え?」


カルゼルは突然とおかしなことを言う。さっきまであった町が滅ぶ?また意味不明すぎてわからなかtあ。


ア「...何言ってるの?滅ぶ?」


カ「そう帆rんだ。この町の住民は全員死んだ」


ア「...ねえ、ちょっと。急に何おかしなこと言ってるの?」


カ「事実だ。私は何も間違ったことは言ってないし、そんな悪趣味な嘘を言うやつでもない」


カルゼルはお酒を飲みながら冷酷な顔をして町を見る。


ア「どうゆうことなの!何が起きたの?」


私は涙を流しながら、カルゼルを大きくゆすった。


カ「少し落ち着け」


ア「落ち着けるわけないでしょ!大勢の人が突然死ぬってそんな馬鹿な話が何もなくして起こるわけないじゃない!」


カ「そりゃいろいろあったんだよ。後で説明するさ」


ア「...なんでカルゼルはそんなに落ち着いていられるの?」


カ「時がたったら。冷静になれた。お前も少し熱を冷ませ」


ア「...でも」


カ「でもじゃない。そもそもどこのやつかもわkらない人のために涙をわざわざ流していては威厳はないぞ?」


ア「...」


カ「そりゃさっきまでいた人たち全員が死ぬのはむなしい感情になるのはわかる。だがいつもでも気にはしてなれないぞ」


ア「...うん」


そうしてカルゼルは町へといった。カルゼルのいうことは間違ってはいない。ただ理屈だけで済むような話ではないと思ってる。カルゼルは理由を知っているから落ち着いてるのかもしれないし。


ア「...多分一人にさしてくれたのかな?」


私は桜をみながら心を落ち着かせた



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私、カルゼルは一人町を歩いていた。少しだけ一人の時間が必要なはずだ。この町には何の思い入れがないからすぐに切り替えればいいものを、と思たが感性というか感覚というかそこらへんの意識の差は人によって違うからな。


カ「まったく、魂だけではなく人体も吸い取ってってほしかったな」


町を歩くと無数に倒れている人たち。これらは全員死んでいる。理由を知らなきゃここは呪われた村として世間に広がりそうだな。


カ「こりゃアサツには少し荷が重いか?」


そんなことを考えていたら


カ「そういやこいつは生きていたな」


ムニサツが倒れていた。しかしムニサツはわた...サユが倒したため、気をウイなっているだけのはずだ。


カ「おい、起きんか」


ムニサツを足で起こす。


カ「...まあ起こす理由もないしな。放置でいいか。それに起きたら自分だけが死んでいるとかそんな場面に出くわしたらどうなるかも気になるな」


にやにやしながらムニサツを放置して、町を探索した。



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意味もない街を見た後、アサツのいる方向へ歩いた。


カ「なんとか回復しているといいんだがな」


つぶやきながら、歩いていると


ア「...あっ」


ちょうどアサツもこちらのほうへ向かっていた。


カ「ちょうどよかったな。頭の中は整理できたか?」


ア「...多分」


カ「そうか。今から町へはいるが、入らないほうがいいな」


ア「...ありがとう」


さすがに今のアサツにはあの光景は荷が重すぎる。


カ「もうここでいいか」


いい感じに大きい石の上に二人は座る。そしてスキルで火を炊く。


カ「さあて何から話すべきか」


これは話すの面倒だし、長くなりそうだし、そもそも私はもう知っているからつまらないんだが」


ア「...話してね?」


アサツもそこそこ一緒に居るからか、私が面倒なのだと察したのか、そんなことを言ってきた。


カ「...はいはい」


というわけで

チナミラフがアーティファクトを発動→魔力を吸い取り気絶→魔力がほぼなく、気絶した人は魂を取られる→アサツには私から上げた。私は魔力は多いが、何もできないため傍観。


ア「...あなたは何もできなかったのね」


カ「悲しいことにな。死んでいく人たちを見ることしかできなかった」


私は目を手で押さえながらしゃべった。そして顔を上げて


カ「続きを話そう」


ムニサツが戦うが、謎の少女が現れて負ける→もう終わりかと思い酒を飲む→すると少女が死ぬ→チナミラフも死ぬ


カ「といった経緯があるんだ」


ア「...ちょっと待って。なんで二人は死んだの?」


カ「可能性...というかほぼ考えは一つだな。私の知り合いが何かをした」


ア「...知り合い?」


カ「前にも話した、協力者だ」


ア「...その人がやったの?」


カ「確率として高いだけだ。ただあの二人を瞬殺できて、この辺にいるとするならば、私が呼んだあやつ以外はかんがえられないなと思っただけさ。


ア「...なるほど」


カ「まあもうなんだっていいさ。今生きてることに感謝だ」


町の精肉店でもらった肉を焼く。


架空の物語ではなく、事実を少し脱色しただけだからほぼ真実だな。よしよし


そんなことを考えていたら、前から誰かがある姿が目に入った。

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