第16話 生かし殺し

チ「とうとう完成した。おお、これでようやく」


突然チナミラフと超絶でかい葉っぱが生えていた。


私はにやりと笑いながらその光景を見た。


カ「ほほう、あれが成長前の姿か」


遠くから見ているのでチナミラフが何かしゃべっているのは見えるが話の内容は聞こえなかった。だがチナミラフは目を開きながら笑っているため、本人はご満悦とみた。おっ近くに無二札がいる。



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俺の周りがみんな倒れている中で巨大な葉と近くに不敵に笑うチナミラフの姿があった。


いくら俺でもこの事件の犯人だということがわかる。


ム「おい、チナミラフこれはいったいどうゆうことだ?」


チ「おやおや、だれが起きているのかと思えば無二札じゃないか」


ム「あんたここで何をしているんだ?」


無二札はそういうと腰にかけていた短刀を持ち構えた。


チ「おやおや?君は私にそんなものをむけるのかい?」


無二札はチナミラフの首を狙い動こうとした。


しかし


チ「ふっふっふ。なんだい?そのぬるい動きは」


無二札は体が思うように動かずに、チナミラフに簡単に避けられてしまった。


チ「私が何も対策をしていないとおもうのかな?スキル発動「風の刃風の刃ウィンド・ブレム


風の刃が無二札にあたり、その場でぶっ倒れる。


チ「スキル発動「足枷」


無二札の足になにかしらの錘がついた感じがした。そしてチナミラフはさらに魔法を発動しようとするが、


チ「近接で戦うからもっと体制があるかと思ったが、速さに力を入れすぎたようだな」


ム「貴様!卑怯な手を使って人としての誇りはないのか」


チ「そりゃ正々堂々戦うほうが正しいとはわかっているさ。だが結局勝てばいいんだよ。それに私は人じゃないしな」


無二札は思うように体が動かれないことに自分の体に何かされたと気づいた。そのため今の体で自分の射程範囲に届く距離までチナミラフに近づこうと考えた。


チ「さあて、魔力は充分だな。では次に移ろう」


チナミラフは魔法をやめて、でかい葉っぱにつながっている謎のアーティファクトをいじり


チ「さあて本当は君の命も欲しかったが、そこまでの危険を冒す必要はないな」


ム「君の命『も』だと...!おい、貴様これから何をする気だ」


チ「なぜわざわざそんなことを言わなくちゃらならないんだ?作戦をべらべら喋るわけないだろうが。そうそう、それに君がまだ私のことを狙っていることもね。カウンターは怖いんでね」


無二札の巻挙げていることはすべてばれていた。


チ「結局ね。どんな生物も最終的にはここだよ。ここ」


あたまを人差し指でつつきながら笑う。


チ「まあ今から何をするのかは見ればわかるだろうし特等席で味わっておけ!」


チナミラフがアーティファクトをいじると近くで倒れていた人たちの頭上の上に青い煙が浮き出してきた。その煙はすべて機会に収集されてしまった。


無二札は何が起こったのかと考えて、近くで倒れていた人に目を向けると


ム「...死んでる?」


その後も大量の青い煙がアーティファクトに集まっていく。


ム「まさか!この大量の煙って、人の魂なのか?」


無二札はチナミラフを見ると、ただただ無意識にに操作をしていた。そして青い煙が来なくなると


チ「娘よ。命を吹き返して置くれ」


アーティファクトが謎の光を放出するとでかい葉っぱが成長していき、とても美しく心が奪われてしまうようなそんな花が目の前に現れた。


ム「なんだよこれ...うつくしすぎるだろ」


すると花の真ん中から美しい少女が現れた。


少女「お父さん、ありがとう」


チ「よかった、お前が息を吹き返してくれて本当にうれしいよ」


ム「よかっただと?貴様たくさんの命を奪っておきながらよくもそんな言葉を」


少女「たくさんの命?」


チ「お前は気にしなくていい。大丈夫だ。すべて父さんに任せておきなさい」


少女「本当に?」


チ「ああ、任せておけ。とりあえずこいつは敵だから倒してくれ」


少女はうなずくと


少女「スキル発動「生命の返上」


無二札はその言葉を聞いて明らかにまずい攻撃だと感じる。カウンターも発動できないため急いで逃げようとするが体はまだまだおもうように動かず。


ム「うう」


吸い取られていくのが感じる。意識が遠のく。


もうダメだと思ったとき


?「スキル発動「風の魔王」


なぞの暴風でどこかに飛ばされていくが、さきほどまで吸い取られたのもあって意識を失ってしまった。


カ「お久しぶりですね。チナミラフさんと娘さんよ」


無二札に代わってカルゼルが二人の前に立ちはだかった。

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