化けの皮はがれるその日まで

 私は自分のことを、嘘つきだと知っている。

 だって、毎日ひとつは嘘を言っている気がするから。


 今日食べたごはん。誰かから聞いた話。できるようになったこと。

 自分でも気持ち悪いな〜とは思うけど、ほぼ反射で言ってしまっている私がいた。

 治そうと思ったことはある。だって気持ち悪いから。でも治らない。今日もどこかで、嘘を吐いている。


 今日はショートケーキを食べた。ほんとはポテチだけど。

 大丈夫。疲れてない。ほんとは、もう座りたいほど疲れてる。

 最近話しかけてくれないな…。気にしてないよ。ほんとは、もう夢に出てくるほど気にしてる。


 明るくておしゃべりで、行事や委員会に積極的に参加するキャラ。そんなわけない。

 頑張って、慣れない委員会に入って、行事も死ぬ気でやってます。毎日クラスメイトと話すのにも、神経を張り詰めて。盛り上がらないと家で泣きそうになってます。


 大丈夫!そんなところもかわいいって思ってるから!

 …あーあ。私ってキモいな。


 だから少しでも足掻くために始めました。徒然なるままに。ここでは嘘禁止。誇張もしない。嘘つきな私のリハビリだ。というか、物語を書くようになってから嘘が増えた気がする。ヤバすぎ〜。でもやめられないんだよね。

 書かないとむしゃくしゃしてきて、もっともっとって書く量が増えていって、書いてると幸せで…。うん。完全に危ない薬のソレだ。


 本当の私は醜くて、臆病で、傲慢だから化けの皮をかぶる。

 でもいつか、嘘つきが暴走して止まらなくなったら、その時は冷水でもぶっかけてください。そして、本当の私を探してください。


 リハビリ、頑張ります。

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