034 監察官(2)剣士紅丸の腕前
紅丸
「ルナ様? なぜですか?」
ルナ
「紅丸に
紅丸
「ルナ様に信じていただけないことがとても
5人ぐらい、
やらせてください。」
ルナ
「わかったよ、紅丸。
モンテマニー
モンテマニー公爵
「メクバール、呼んできてくれ。」
メクバール執事
「はっ、ただちに。」
◇
警備員5人がやってきた。
警備隊長
「お呼びでしょうか。 公爵様。」
モンテマニー公爵
「6人分の
すまぬが、あなたたち5人で、あそこに座っている剣士紅丸殿の腕前を
警備隊長+警備員4人
「一対一でも、私達に勝てるものはそうはおりません。
それを5人がかりなどと。」
彼らは、紅丸と目を合わした
紅丸
「お相手つかまつる。
警備隊長+警備員4人
「
お
メクバール執事
「あなたたち
戦う前から楽しようとして!」
警備隊長+警備員4人
「メクバール、いい加減にしろ!
俺たちが30人いても、かないっこない相手だぞ。」
メクバール執事
「普段から紳士的な言葉づかいをするあなたたちがそこまで
紅丸殿の実力は本物なのですか?」
警備隊長
「べ、
ま、まさか、そのカタナは、【
紅丸
「くわしいですね。
どこかで、お会いしたことが?」
警備隊長
「い、いいえ、剣士の間では有名だから知っているだけです。」
モンテマニー公爵
「そうか、有名なのか?
でもせっかく来てもらったのだから、紅丸殿の剣の腕をこの目で見せてもらえないだろうか?」
モンテマニー公爵は、残念そうな表情で警備員たち5人とベニマルを
警備隊長+警備員4人
「紅丸殿、
紅丸
「竹刀を使って防具を付けた時点で、十分な手加減だと思うが?
ルナ様、私のカタナを預かっていただけますか?」
モンテマニー公爵
「おお、見せてくれるか?
剣道場に移動しよう。」
◇
紅丸
「モンテマニー公爵、警備員5人を倒せばよいのですね。」
モンテマニー公爵
「ふむ、そうじゃのう?
む、どうしたのだ。
わたしが
警備隊長+警備員4人
「紅丸殿、
紅丸
「戦ってみる前から手加減を求められても、どうしたものか?」
メクバール執事
「それでは、こういうのはいかがでしょう。
彼らの攻撃を3度ずつ、
紅丸
「
1対1なら何度でも受けてあげられますが、乱戦の場合は、本番でのリズムが
モンテマニー公爵
「もし良ければ、一度手加減なしで、紅丸殿の腕前を見せてくれますか?」
紅丸
「心得た。
では、始めてもらおうか?」
警備員5人は覚悟を決めて、紅丸を取り囲んだ。
警備隊長+警備員4人
「「「「「やあーー!」」」」」
紅丸
「むん。」
警備員5人の竹刀が
紅丸
「ルナ様、モンテマニー公爵様、
メクバール執事
「なぜ、紅丸殿の
紅丸
「剣を持つときに、
剣の
モンテマニー公爵
「紅丸殿、気を悪くしないで欲しい。
メクバールは、素人のわたしのために、代わって質問してくれただけなのだ。
少し休んでから、警備員たちに
紅丸
「今すぐでも
モンテマニー公爵
「はは、警備員たちが目を覚ますまで待ってやってくれ。
メクバール、
メクバール執事
「ははっ。」
ボクたちは、お
◇
警備員たちが目を覚まして、紅丸が剣の相手をしている。
警備員が攻撃した結果は、2種類あった。
1.攻撃する前に、剣を飛ばされる。
2.攻撃を剣で受け止められる。
警備隊長は、2.の割合が多かった。
メクバール執事
「良くない攻撃は剣を落とされて、本番で通用する攻撃は剣で受けておられるのでしょうか?」
モンテマニー公爵
「そうであろうな。
ルナ
「すごいよ、紅丸。
物語の主人公みたいだ。」
しばらくして・・・
警備隊長
「みんな、紅丸殿にお礼の言葉を。」
警備隊長+警備員4人
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
紅丸
「気持ちの良い剣術でした。
あなたたちの心が
モンテマニー公爵
「お疲れ様でした。
メクバール、警備員たちに、風呂と食事、休憩をとらせてやってくれ。」
メクバール執事
「旦那様の心遣いに
警備隊長+警備員4人
「「「「「公爵様、ありがとうございます!」」」」」
モンテマニー公爵
「うむ、今後ともよろしくな。」
警備隊長+警備員4人
「「「「「ははっ!」」」」」
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