017 黄花はどこだ(3)たすけて、聴診丸
しかし、黄庵のせいで売り上げが減った医者と高利貸しから見れば
「黄庵のせいで、稼ぎが減っている。あの
やぶ医者にもなれない
「黄庵のせいで、患者が減って商売が成り立たない。」
高利貸し
「高くて腕も悪いから仕方なかろう。」
土手医者
「なんだと、お前が高利で貸すからだろう。
少しは
高利貸し
「なにを言うか!」
悪代官
「まあまあ、平和に消えてもらおうではないか? 例えば、薬を渡したが
土手医者
「黄庵は、薬を出さないのです。だから、すり替えることは無理です。」
高利貸し
「なんと、
効きもしない薬を高値で売りつける、どこぞの土手医者とは
土手医者
「ケンカを売ってんのか?」
悪代官
「
どうやって、その医者をお
土手医者
「それが、
高利貸し
「なにか普通の医者がしないことは無いのか?」
土手医者
「温かい酒を飲む小さな
悪代官
「それだな!
弱った患者を道具で
土手医者
「
悪代官
「いいや、お前のところで働かせよう。腕はいいのだろう。」
土手医者
「それなら、やつの道具を俺にください。」
高利貸し
「お前が持っても、
土手医者
「なにを言うか!」
悪代官
「考え方を変えるべきだな。お前は医者の
患者には治療中は目を開けるな!と言いふくめれば良いだけだぞ。」
土手医者
「悪くないですな。」
悪代官
「どうだ? わたしの知恵は見事だろう!
ハッハッハッ!」
高利貸し
「さすがはお代官様。」
土手医者
「おみそれしました。」
◇
黄庵の
役人
「御用だ! 弱った患者をたたくとは、医者の風上にも置けない。
引っ立てろ!」
黄庵
「やめてください。そんなことはしていません。」
役人
「言いたいことは
おとなしくしろ。」
黄庵は、捕まって
◇
高利貸し、土手医者、悪代官は、別室で
高利貸し
「
土手医者
「御代官様、黄庵を痛めつけて、医術の知識を
悪代官
「土手医者のお前に理解できるとは思わんな。」
土手医者
「失礼な、なぜ出来ないと決めつけるのです。」
悪代官
「出来たとして、どうやって
傷つけるくらいなら、どこぞの
高利貸し
「大声で怒鳴りつけて、食事を取らせなければ泣いてわびてくるだろう。
あの
悪代官
「じゃあ、明日の昼には落ちるな。
ハハハ、
◇
黄庵
「たすけて、
黄庵は、
黄庵のほほには、ひとすじの
※ 『温かい酒を飲むための小さな
◇
遠くのある場所では、
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