012 紅姫に会おう(4)お風呂に入ってもらった
赤い髪の男性
「
でも、
なんとなく、女性の声に聞こえる。
紅丸
「
ルナ
「こんにちは。
ルナです。
あ、聞き取れないかな?
またの名は、月の夜と書いて、
赤い髪の男性
「月夜殿、かたじけない。」
あ、気のせいだったみたいだ。
男性の声だ。
ルナ
「どういたしまして。
だけど、ボクは男性には
元気になったら、出て行ってもらおう。
もうすぐ夜になるから、
赤い髪の男性
「ご
月夜殿が美しい女性とは言え、
「だといいけれどね。」
ぐーと腹の鳴る音が聞こえた。
ボクじゃない、目の前にいる赤い髪の男性だ。
「
おなかが減るくらいまで
ちょっと
ボクは、冷蔵庫から弁当を取り出して、レンジでチンして
そして、テーブルに
「こっちにきて、
ボクは
赤い髪の男性
「とても、おいしそうな料理ですね。」
「どうぞ、食べてごらん。
おいしいよ。」
赤い髪の男性
「かたじけない。」
本当においしそうに食べ始めた。
しかし、10分くらいで食べ終わってしまった。
「気に入ってくれたようで良かったよ。」
赤い髪の男性
「この
「落ち着いたかな?
あなたのことは、なんと呼べばいい?」
赤い髪の男性
「
「あなたの剣と同じ名前なんだね。」
「それがしとは、
「そうか、わかったよ。
じゃあ、ひとの方の
ボクは風呂の使い方を説明した。
そして、長く赤い髪を洗ってあげた。
赤い髪の男性
「うっとりするような香りですね。」
「ボクのお気に入りだからね。」
もちろん、身体は紅丸に自分で洗ってもらった。
赤い髪の男性
「良い湯でした。
久しぶりに
「髪の毛を
この
赤い髪の男性
「
「それは良かった。
赤い髪の男性
「
心配しないでくれ。」
「よろしくね。
さあ、出来たよ。
赤い髪の男性
「なんて美しいの、これがわたしなの。
夢みたい。」
「紅丸さんは、ときどき女性のような声を出すね。」
赤い髪の男性
「す、すまぬ、びっくりすると、声が裏返ってしまうのだ。」
「そうなんだね。 でも好きな声だよ。」
赤い髪の男性
「てれてしまうな。」
「じゃあ、今日は、ここで眠ってね。
なにかあったら、ボクは、この部屋にいるから、ドアをたたいてね。」
赤い髪の男性
「部屋が4つあるのですね。
月夜、
えっ?」
「どうかした?」
赤い髪の男性
「知り合いと同じ名前だから、おどろいただけだ。」
「ふうん、紅丸の恋人かな?」
赤い髪の男性
「いや、恋人ではない。
なんと言えばいいか?」
「そう、仲良くしてあげてね。
おやすみなさい。」
赤い髪の男性
「ああ、おやすみなさい。」
◇
ルナ
「
うれしゅうございます。」
「心配をかけてごめんね。
紅丸。」
「差し出がましいことを申し上げますが、
「なあに、紅丸?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます