year
「5年で死ぬ?」
「うん。はぁぁぁ………ねみぃ」
大きな欠伸をするナギだが関係ない。
「何でそんな早く死ぬの?」
「え?難しいこと考えたくねーから。」
「え?」
「年金やら介護やら金やら戦争やら色々ありすぎて嫌になるんだよ。だから早く死んで次は木に生まれ変わりたい。」
「いやいや、5年って………20歳とかでしょ?まだ大人に成り立て………」
「成り立てだからいいんだよ。成り立てだから何も考えず死ねる。後腐れなく。」
「それも省エネ?」
「省エネかな。まぁ、吸血鬼の手伝いするのはダルいけど危険度が日々上がったのは好都合だよ。死ねる確率が上がったんだからな。」
「……………」
「では俺は寝る。明日は行かないといけねーからな。」
「ナギ………」
「説教はいらねーぞ。何回も何回もうけてきた。だけど変わらねー揺るがねーそれが俺の本質だから。じゃ……」
そう言って寝る凪。
「この人間…………生きることに活力を見いだしてない………なら………私が少しでも見いだしてあげなきゃ………」
凪の言葉を聞いてレイナはそう決心した。
主人になってくれた分私が返せる分の生きる活力とかをしっかり知ってもらいたい、そのために私も頑張る。明日からまた頑張る。
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