neck
「後さ………」
「何?まだ何かあんの?」
「そ、そんな怖い顔しないで………リラックス………リラックス………」
「リラックス出来ねーな。誰かのせいでな?」
「後さね………」
無視しやがった。
「吸血鬼の主人になったら特別な匂いが出るの。」
「匂い?………匂わないが?」
「人間には分からないけど吸血鬼には分かる匂いなんだ。それが匂いとして残るから…」
「残るから?」
「ちょっと………吸血鬼の遭遇率上がるかも?なんてね?」
「俺学校やめてニートになろうかな。」
「だ、駄目だよ!ニートとかやめるとか!」
「お前給料いいんだよな?」
「へ?」
「吸血鬼でも警察、つまり公務員だ。給料安定してる。それに今お前は人間界で生活するんだから人間界の金が手に出来る訳だろ?」
「だ、だから?」
「お前が養え。主人である俺を養え。」
「…………私主人ミスったのかな……」
「俺もミスったな。お前に出会ったこと自体が。」
「ひ、酷い…………」
「酷くねーよ。騙した罪は重いからな?養えよ?」
「…………一人暮らしのお金は出さないよ?」
「そこじゃねーよ。吸血鬼とかそこら辺にかかる代金はお前が負担しろよ、って話。あとご飯は作れ。」
「え、作るの?」
「作るくらいしろや。少しは感謝の意思を見せろや。」
「あ、は、はい。」
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