RULE

「あんさ。」


「何ですか?ご飯はオムライスですよ?名前はナギで良いですか?」


「ナギとかそんなのはどうでもいいけどさ。ルール決めないか?」


「ルール?」


一旦火を止めオムライスを皿に乗せるレイナ。


「お前さ、吸血鬼じゃん?」


「吸血鬼だよ?改めてどうしたの?」


「風呂とか入るの?」


「入るよ!女の子だよ?当たり前じゃん。」


「女の子、つーか吸血鬼だから化け物じゃないのか?」


「化け物扱いは酷いよ………」


泣きそうな顔のレイナ。コイツ打たれ弱。


「まぁまぁ、悪かった。悪かった。で俺はさ。風呂とか入らない日もあるんだけど。」


「え?」


「何だよ。」


「人間じゃない………毎日お風呂に入らないなんて………」


「人間じゃないヤツに言われてもなぁ。」


「私が来たからにはもう大丈夫。そんな人間以下の生活はやめてもらうから。」


「来たんじゃない。無理矢理突っ込んできたんだよ。そこを認めろ。上手く言いくるめるな。」


「これからは毎日お風呂に入ってもらいます。湯船に浸かってね。」


「はぁ?めんどくさ。」


「用意もするし洗ってもあげるから。」


「そこじゃねーけど。」


「あ、でも。一番風呂は私ね?」


「どーでもいいな~。」


一番でも何番でも勝手に入ってくださいよ。


「そんなことより心配があるんだけど。」


「何だよ?」


「いや………男女について………というか」

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