NiceMeto
「あ、はい!無事吸血鬼退治しました!はい!私にとっては楽な仕事でしたよ!」
お気楽に話している吸血鬼。
ほんの数分前までどうしよ、どうしよとか言ってたのによく言うわ。
とさっき買った麻婆豆腐を食べながら凪は思う。吹き飛ばされて容器はボコボコだが中身に味に問題はないので食べる。ちょっと辛い。
「はい!次の仕事も待ってます!はいはい!では!」
「ぷ。じゃねーよ。上機嫌だな。」
「そりゃそうでしょ!ようやく主人が見つかってお仕事できるようになったんだからさ!」
「あ~、それ、それ。主人だっけ?早くしてよ。」
「うん?早くしてって?」
「は?解除だよ。解除。主人の解除は簡単に出来るってレイナ言ってたじゃん?」
「言ってたっけ~?」
「もうそういうわざとらしいのいいから早く解除しろ。」
「か、か、解除……ね…………」
「簡単なんだろ?」
「簡単…………じゃない……てか、解除出来ない、みたいな?」
「は?」
「解除するにはどっちかが死ぬかとか後相当な理由がないといけなくて……」
「おいおい。ちょっと待て。お前、言ってること違うぞ?」
「………………まぁ、これからよろしく!」
「よろしく出来るか!この悪魔!」
「悪魔じゃないもん!私は吸血鬼だもん!」
騙し騙され凪の平穏で無色な世界は完全に一変した。
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