morning

「ほら!起きて!ナギ!起きて!」


「ん?んぁ?」


現在時刻は6時40分。


「ほら。早く用意しないとダメでしょ?」


「んぁ?んぁぁー。」


「もう欠伸ばっかりしないで。ご飯作ってあるから食べな?」


眠い目を擦りながらテーブルにいくとそこには何日ぶりか分からないけどしっかりとしたご飯と味噌汁、魚がそこにはあった。


「ナギ、朝とか食べてない日あるでしょ?成長期なんだから食べなきゃダメだよ?」


「吸血鬼に健康のこと言われても…」


「私は健康だから。ナギ朝はお菓子で済ましたりしてない?」


「お菓子はご飯だろ?」


「ほら!ダメダメだよ!しっかり朝から力をつけなきゃ!」


うるさいな、と思いつつ味噌汁を啜る。


「旨い」


「でしょ?料理得意なの!」


「あー、マジで旨いわ。」


「そりゃ良かった!これで学校にも行けるね!元気に!」


「へ?」


「え?」


「何言ってるの?学校には今日は行かないよ。」


「へ?いや、今日は火曜日………」


「俺が行くのは第1週 月 水 金

第2週 火 木

第3週月 水 金だよ。

だから今日は行かない。」


「え?へ?」


「あ~、旨かった。ご馳走。では。」


「では?何?」


「え?二度寝。では。おやすみなさい。」


「な、ナギ!起きて!」


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