about

「土下座されても」


「さっきの電話聞いたでしょ?私には時間がないの!もし主人もナシで犯人も見つけられなかったら………懲戒処分………私ニートになっちゃう!」


「もうニートでいいんじゃない?」


「嫌だよ!せっかく一生懸命勉強して警察になれたのにぃ」


「てかさ。吸血鬼警察なら普通にその主人?がいなくても大丈夫なんじゃないの?」


「それが…………私たちの世界とこの人間世界は違っていて主人がいない吸血鬼は本来の力が出せないの。だから任務ができない訳。」


「異世界での変化ね~」


「そう。理解した?」


「理解した。理解した上でお断りします。」


「ちょっと!人でなし!」


「うわ、人ではないモノに人でなしって言われた………」


「主人になってくれるくらいいいじゃん!人助けだと思ってさぁ……」


「人じゃないじゃん。あと主人、主人言うけど何をしたら主人になるわけ?」


「相手の人間の血を舐めたら主人として認めてもらえる!」


「血?舐める?」


「ね?痛くないよ?噛まれる心配はないない!」


「一番聞きたいんだけど。それって解除出来んの?」


「解除?主人解除は出来るよ!」


「う~ん………………来るんじゃなかったなぁ。ここに。」


はぁ、っとため息をつく凪。


「とりあえず考えさせて。すぐに結論決めたくないし。」


「え、何処行くの?」


「帰るんだけど?家に。何?何なら来る?ウチ?」


「え、え、え~!」


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