COMBINATION
血を全て抜かれた死体。
今この街ではそういった死体が大量に見つかっている。
血を抜いてまるで萎んだボールのようになっている人間。狂気の沙汰、人間のすることじゃない。
警察は快楽殺人だと言ってはいるモノのその殺し方から吸血鬼の仕業じゃないか?とSNSでも話題となっている。
「レイナが犯人でしょ?」
「ちょ、人を見かけで判断しないで!」
「人じゃないじゃん。」
「ともかく私は違うの!だからその頑なに下へと下がろうとする意思は止めて?」
「…………う~ん。信用する。」
「ナギ!」
「てか疲れた。座りたい。」
「…………ナギ………友達に鬱陶しいって言われない?」
「友達いないよ。」
「え?」
「え?何?」
「え、ナギ何歳?」
「高校1年だけど。」
「楽しみなよ!高校だよ!青春しなよ!」
「何でレイナがそんな前のめりなの?」
「何なの………ナギ………消極的だよ。」
「別に何とも思わないけど、じゃあ逆にレイナは何してるの?」
「私?私は……………主人探し?」
「主人?」
「吸血鬼は主人が居ないと力出せないんだよね~。実はそのナギの言ってる事件を追ってきた訳なんだけど…………主人が中々見つからなくて………」
「へ~レイナは警察みたいな感じか」
「そうだね。その警察の私に協力してくれる心優しい人間を探してるの!」
「へー。それはそれは大変だね。」
「でしょ?」
「うん。じゃあ頑張れ。」
ガシッっと掴むレイナ。
「ナギ………主人になってくれない?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます