第7話 ジョウとキキの仲
「ジョウ。超能力の訓練、夢の中でしている? 土曜日の午後に一緒に訓練しようか?」
「えっ! ああ頼むよ」
ある日教室で二人のそんな会話を直接聞いてしまった僕は、いてもたってもたまらず、その日ジョウの部屋を透視してみた。最初はぼおっとしか見えなかったが、夜更けになると部屋の中がはっきり見えてきた。僕の超能力の実力がさらにアップして来たのが実感できた。
「キキ! どうやって入ってきたの?」
「一緒に夢の中で超能力の訓練するって約束したでしょ」
「そういう意味だったの?」
「それに一人じゃ眠れないんでしょ?」
ベッドに突然入ってきたキキに戸惑ったジョウは焦っていたが、嬉しそうだ。キキの添い寝でジョウはすぐにすやすや眠り始めた。夢の中でどういう訓練をしているかまでは見えなかった。
人の心が読めてしまう僕は、聞きたくなくても噂話は全部耳に入ってしまう。
(ジョウが家からキキと二人で仲良く朝登校したの見た人いるってよ)
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