第6話 しかとされる優太

 その後、僕はクラスメート全員からしかとされた。でも僕は皆の気持ちは読めたので、耐えられた。(ジョウが言うなら仕方ないよな)(ジョウに逆らうとひどい目に合うよ)(ジョウには先生も甘いから)(ジョウのお父さんは相当の額を寄付してるらしいよ)


 僕はジョウにひと泡吹かせようとジョウの弱点を探した。でもやはりジョウの心は全く読めなかった。そこで僕は向上してきた透視の力を使って、ついにジョウの胸ポケットの日記手帳を読むことに成功した。

― キキが超能力は夢の中でじっくり時間をかけて訓練するものと言うが、僕は普段長時間眠らない。いや眠れない。そういう種族だ。でもあんな風に超能力者になると皆に宣言してしまった。困った ― 

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