第18話 騎馬戦じゃああい!!

体育祭は昼休みに突入した。

生徒達はみんな保護者と共に昼飯を食べ始めた。


俺も当然両親と食べる、勿論ルカも一緒だ。


「はい!涼くんの為にたっくさん作ったのよ!」


「いや作りすぎだろ!なんでなんだよ!?」


「涼くんにはもっと頑張ってもらわないとね!これもだから!」


「まったく・・・まあいいや、いただきます!」


文句を垂れつつも俺はルカが作ってくれたお弁当を食べた。

正直美味い。





昼飯終えた。


昼休み後は中等部と高等部が共に応援合戦の為にチアリーディングの格好をして応援を兼ねたダンスパフォーマンスを行う事になった。


(って事は、当然八雲さんのチア姿も・・・)


案の定予想は当たった。


八雲さんのチアリーディング姿がまぶしすぎた。

俺以外にも男どもが釘付けになった。


そして、八雲さん以外にも釘付けになっていた子がいた。


ルカだった。


ルカのチアリーディング姿もまぶしい・・・。

パフォーマンスを披露する度に胸が揺れているのがかなり目立っていた。


ある意味で眼に悪いわ!


そしてあっという間に応援合戦は終わった。


次は俺ら高等部1年が騎馬戦をする事になった。


「リハの時の失敗は繰り返さないようにしないとな・・・」


「ああ、寺島がくしゃみで騎馬崩しちまったあれか・・・」


俺は寺島、兵藤、そしてもう1人のクラスメイトの男子生徒の上にまたがり、騎手として陣形を組んで騎馬戦は始まった。


バランスが良いのか悪いのか何回か騎馬が崩れそうにもなったが何とか持ちこたえた。


「すまん涼太!大丈夫か?」


「大丈夫だ。気を取り直すぞ!」


「さすが涼太・・・」


気を取り直して俺は相手チームのハチマキと取りまくった。


そして・・・。


騎馬戦終了の時間が来た。


集計の結果ーー



紅組・・・俺達の勝利だ!!


「やったぜ!涼太!」


「涼くんすご~い!!」


紅組からの名声が聞こえてきた。

何か俺、達成感出て来ちゃった。


俺、今、自画自賛したいほどかっこいいかも!

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