第11話 欠乏欲求を満たし続ける永久機関


何かをしていると自分たちに言い聞かせるためのハナシアイ

何かをしていると相手にアピールするためのハナシアイ

ただそれっぽいことを口にすることで仲間意識を持つシステムとしてのハナシアイ


「ワタシタチは一生懸命やっているんだ!」


本当は何をしたらいいか知らないから空論で頭をいっぱいにしている。

ハナシアイをすることの快感に溺れている。


「ワタシタチは一生懸命やっているんだ!」


***


ワタシはこの道を行く覚悟をしている。

ワタシはもう助からない。

変えられない運命がある。

だからワタシはワタシが選択することを許された自由、与えられた自由を行使する。

ワタシはもう、助からないから。

ワタシはゆっくりと死んでいく苦痛を和らげるしかないのです。


***


ワタシは平気よ。

ワタシは助かっている。

トモダチがいるし、家はあったかいし。

楽しいことしか話さないし、トモダチは楽しいものだし。

苦労して得られたトモダチから離れるのは怖いし。

ワタシはとても満足しているの。

ワタシはこれまで頑張ったのだから。

もうこれ以上望まないわ。


***


ワタシは頑張っているわ

命令された通りのことをしているわ。

そうでなかったら、誰かが不快になったり迷惑になるんだものね。

そんなの嫌だわ。

憎まれてしまうもの。


望まない。

望めない。

望まれない。

望みたくない。



自己実現理論

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E7%90%86%E8%AB%96


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