第4話 縄文男性もスタンド体験をする(神を見る)

○  水木しげるさん(1922~2015)のスタンド体験

漫画家水木しげるさんは、太平洋戦争中、南太平洋で爆撃によって左腕を失いましたが、その時の痛みと、翌日(麻酔無しで)手術した時の痛み、そして、終戦後復員して日本で再度手術を受けた時の、やはり麻酔無しでのもの凄い痛みを体験されています。

 水木さんが、戦後「ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪漫画で人気を博すようになったのは、この時の「痛みとの遭遇」に由来するのではないでしょうか。つまり、痛みを通して神を見た水木さんならではの「妖怪をみる目」が備わったからではないのか。

水木さんは、戦後30年にして再訪した激戦地パラオで、戦友たちが蝶になって集まってきたりとか、日本でのみならず海外でも様々な神がかり的な体験をしたり、といった話を自伝(漫画)の中に描かれています。(水木しげる伝 ~ボクの一生はゲゲゲの楽園だ~ 全8巻)

続く


2024年5月25日

V.1.1

平栗雅人

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縄文人の系譜 Stand by me V.1.1 @MasatoHiraguri

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