第3話:我らの非日常
植物?
いや、植物も生き物なのは分かる。
だから心配だった。
許可は
その代わり得体の知れない植物と戦うらしい。
「もしかして植物の霊とか?」
「そうとも言えますし、そうじゃないとも言えます。」
「まじか。
どんな奴だ一体!」
関東地区に現れたという動くグリーンモンスター。
海外で
すると他にもそうそうたるメンツがグリーンモンスターを狩ろうと集まっている。
しかも腕に自信がありそうな屈強な人間達ばかり。
ただの二十歳前半である
「
「お久しぶりです。
え?知り合い?
もう一人の若くて筋肉質そうな男性も驚いている。
「
その時の先輩です。」
「初めまして。
生息はあまり興味なさげに
みなグリーンモンスターを倒して
自分達も後に続くのだった。
***
思っていたよりも廃植物園は複雑な経路で、いつの間にかグループはバラバラとなり、涼鳴は見当たらなくなった。
他のグループも自分達が先に進んでいるからついてくる。
「いやあ
「あ、あんたは結構ここの中詳しいよな。
あんたも元格闘家だったりするのか?」
「あんたはやめてくれ。
又槍…
あれ?なんだか優しい。
それから彼の自己紹介が始まった。
現役格闘家でYouTuber。
「外来種だからって駆除やらなんやら面倒な時代だけれどこのグリーンモンスターは流石に捨て置けないからなあ。
金稼ぎだからって
「あ、あんたはいいよ。
「縦社会ね。
まあ好きに呼んでくれていい。
それよりもしぃー。
ほら、聞こえる。」
他のグループも警戒し武器を掲げる。
「どうやら
AIのおかげか
いつの間にかグリーンモンスターらしき長い触手が自分達を襲い、他グループは次々となぎ倒されていく。
仕方がない。
又槍さんの足を引っ張らないようにしないと。
グループが落とした武器を使って触手をはじき返す。
「へえ。あんた思ったより勇敢だな。」
「
奥まで
怖い先輩相手だからって手柄を横取りされんなよ!
それはそれとして
お互いパートナーを信じてるはずだ。
だからこそ裏方に回れる。
二人は息のあったコンビネーションでグリーンモンスターの攻撃をとめる。
あとは任せたぞ!
「
「
***
「へえ。こんな玩具買ってたんですね。」
まだ
歳上にはやたら厳しくて目をつけられていた。
「相変わらず強気なやつだな。
」
「AIをあなたがどう使ったかは聞きませんが優秀ですね。グリーンモンスターの奥地までついにやってきて目の前に人型モンスターとして現れてますよ。」
「俺がしっかり調教したんだ。
弱いわけがねえ。」
「ま、俺達がこいつを仕留めますけれど。」
「十八のガキが偉そうに。」
「二十二になったんですから今のアラサー以上の人みたいに変な思想に染まらないで下さいね。」
おかしいだろ?
目の前に説明がつかないグリーンモンスターが歩いて攻撃してきてる上に久しぶりの先輩と後輩の会話でグリーンモンスターと互角に戦っている。
触手を伸ばす攻撃も避け、涼鳴がグリーンモンスターの顔付近を組み技で封じ、
グリーンモンスターから液体が飛び散る。
あのグレていて生意気な坊やがこんなご時世で未来を目指す高校生にまでなり、しぶしぶ力にいるサポートまでしてくれる。
「報酬は山分けだ!」
「そんなことより
分かったとは言わず無言でグリーンモンスターへとどめを刺す!
他グループがたどり着いた時には
フィクションでよくみるチームプレイではなくたんなるサバイバルで終わった。
何人か脱落者もいたかもしれない。
グリーンモンスターの触手攻撃は廃植物園に入った瞬間から始まっていたからなあ。
「
私をほめて。」
AIドールが無線形式でそういった。
わざと全員に聞こえるように。
「ちゃんと礼を言えよ。」
涼鳴と一緒にいた別の人間、
ふん。仕方ない。
「ありがとう。」
「こちらこそ嬉しいです。」
AIドールに全て持ってかれたのがもどかしかった。
そして
そこまで
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