最近拾ったJSが可愛すぎるんだが。
ねむ
第1話拾ってしまったんだが。
俺の名前は城草凛。こんな名前だが男である。俺は親がいない。いないと言ったら嘘になるが、小さい頃に事故で死んでしまった。それからというものの児童相談所を転々とし、中学生2年生になってもう一人暮らしをしている。親が残したものと言えば、家と、莫大な財産だけである。俺は独り身だ。少し人肌恋しくなる時も無くはない。そんな事を久しぶりに考えていたある日、俺の人生に転機が訪れた。
「ふぁぁぁ...眠過ぎる...一人暮らしだと家事全部やんないといけないからキツすぎる...この世は一人暮らし中学生に対して世知辛すぎる気がする...」
そんな世間様への悪口を叩き込んでいると、いつもの帰り道の通学路に不審なダンボール箱があることに気付いた。こんなの登校の時には無かったよな...
「何入ってんだろ」
俺は何ならゴミだったら使える物貰ってこうかくらいの気持ちでそのダンボール箱に触れた。すすると、ダンボール箱がガタガタ動き出した。
「猫か?」
猫は飼えん。アレルギーなんだよ。クソが。でも気になるから開けないと気が済まないということで、開けてみた。そうすると、中から猫...ではなく小さな女の子が出てきた。ボロボロの服、手入れされてないボサボサの髪。顔も汚れている。
「えっとー...どちら様?」
俺は箱からでてきた少女に問いかけた。
「...」
喋らない。一体どういうことかが全く分からない。ただ、直感だろうか。彼女には親がいないことがなんとなく想像出来た。
「と...取り敢えず体洗うか?お前」
「い...いえ...大丈夫です...」
妙にしっかりとした言葉遣い...
グーーー
彼女からお腹のなる音がした。ここで見放すのも申し訳ないな...
「お前ちょっとうち来い」
半ば強制的にうちに連れていった。傍から見たら誘拐だろうか。
取り敢えず家に連れて行って体を洗った。だいぶ汚れていた。このコメントだけで一緒に入ったことが分かるだろう。やめろ。犯罪者では無い。服は取り敢えず自分が持ってるいちばん小さいサイズのものを着せた。
「まあとりあえずこれでいいか...後は飯か...」
俺は一応一人暮らしをしているので自炊は出来る。
「ほら、作ったぞ」
俺は手作りのチャーハンとコンソメスープを振舞った。彼女は恐る恐る口にチャーハンを運んだ。
「美味しい...すっごい美味しい...」
喜んでもらえて何よりだ。彼女はものの数分で俺の作った飯を食べ終えた。よほど腹が減ってたのだろう。
「で、お前なんであんなとこ居たんだ?」
「...」
「言ってみろよ。力になれるならなってやるから」
「...私の親はちょっと前に亡くなりました、だから私は...少し...色んなところに行ってて...」
「だったら児童相談所に行けばよかったんじゃないか?」
「そ...それは...」
「だったら児童相談所教えてやるよ。ここなんだけど...」
俺が児童相談所の場所をスマホのマップで示すと、彼女は青ざめた顔をして俺の胸に飛び込んできた。
「やだ...ここやだ...もう叩かれるのいや...」
なるほど...児童相談所は闇が若干あると言っていたがやっぱりある所はあったのか...俺は少し考えた後...
「...分かった。暫くは俺の家にいていい。このまま児童相談所に連れてってやるのも可哀想だからな」
「...いいんですか?こんな所に私を匿って...」
「構わない。だが他に条件がある。」
「何でしょう?なんでもやります!」
「俺の事をお兄ちゃんと呼べ!あと敬語はやめろ」
「そ...そんなことでいいんですか?」
妹がいなかった俺にとっては「お兄ちゃん」と言われるのは夢だった。
「分かった!宜しくね!お兄ちゃん!」
...最高だ。これは夢だろうか...
こうして俺ととある少女の同居生活がはじまった。
最近拾ったJSが可愛すぎるんだが。 ねむ @nemuchan0823
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