第13話:レイラとフーリーチンの脱衣場での会話。

「もうこのくらいでいいか?」

「フーリーチンちゃんの言ったとおりにしたけど・・・?」


「レイラ・・・フリチンって何?」


「え?フリチン?・・・えとナマタのチンチンのことだよ」


「今日のレイラってちょっと変だよ・・・」


「なことより、ごめんね・・・無理言って・・・」


「いいけど・・・って言うか、すごかったよレイラちゃん」

「ブチューってされた時、僕変んな気分になっちゃった」


「変んな気分って?」


「レイラを思い切り抱きしめたいって・・・そう思った」


「そう・・・じゃ抱きしめて?」

「いいの?・・・」

「あのさ・・・普通はハグしてからチューって順番だけど、いいんじゃない?」


生太いくたはレイラを思い切り抱きしめた。

だけどエッチまではいかなかった。

それは生太がためらったからだ・・・やっぱりあと余命四ヶ月だから

レイラを傷つけたくないって優しさからだった。


で、なんでレイラが生太にハードでディープなキスなんか要求したのか

についてだけど・・・その経緯は夕べの脱衣所のフーリーチャンとの時間に戻る

ことになる。


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昨夜のこと。

その夜レイラが風呂に入ろうと脱衣場に入ったらまた狐、フーリーチンが現れた。


「今度はなに?」


「あのさ人の寿命に関わっちゃいけないって思ってたんだけど、あんたたちを

見てるうちに考え変わったの」

「レイラ・・・生太くんの命を救う方法あるけど、知りたい?」


「え?知りたい・・・そんな方法あるの?」


「医学では生太くんの命は救えないけど、私の仙術って言うか神通力なら生太くん

を救えるかも・・・」


「どんな方法か教えて?・・・私、ナマタを救えるならなんでもするから」


「明日、生太くんのマンションに招待されてるでしょ」

「そこで、チャンスを見て、彼にキスを要求して」


「キス?・・・なんでキス?」


「レイラが生太くんにキスしてる間に彼の体に私の生気つまり命を吹き込むの」


「そんなことができるの?・・・でも待って命って言ったよね?・・・」

「ダメだよ・・・そんなことしたらフーリーチンちゃんの寿命が短くなるじゃん」


「レイラ、私は何年生きてると思ってるの?」

「私は千年生きてるんだよ・・・生太くんに100年くらい命あげたって微々たる

ものだよ」


「千年・・・そんなに長く生きてるの?」


「だからレイラが生太くんとキスしてる間に私が口から命を吹き込むから

「霊力を持った私の生気が彼の体に入ればそれでたぶん、生太くんの体から

ガンは綺麗に消えると思うの」


「だけど、そんなことができるならフーリーチンちゃんが直接ナマタの体に

入って治せばいいんじゃないの?」


「頭いいね・・・レイラ」

「それでもいいけど、それじゃつまんないでしょ?」

「レイラが生太くんを治したってシュチュエーションが欲しいわけよ」

「私はそれに少し手を貸すだけ・・」


「分かった・・・」

「それが本当なら、私ナマタとキスする・・・何度でも」


「ただし軽いチュッてキスじゃダメだからね」

「ハードでディープでしかも長めに・・・しっかり生太くんのクチビルに

吸い付いて、分かった?」


「分かった」


昨夜、脱衣所でレイラとフィーリーチンの間でそんな会話がなされていた。

だからレイラは生太にハードでディープなキスをしたって訳。


つづく。



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