第12話:ハードでディープなキス。
「彼氏、生太くんの命を救う方法あるけど、知りたい?」
「え?知りたい!!・・・そんな方法あるの?」
「医学では生太くんの命は救えないけど、私の仙術って言うか神通力なら
生太くんを救えるかも・・・」
「どんな方法か教えて・・・私、ナマタを救えるならなんでもするから」
この頃、レイラはもう男だった自分のことをほぼ忘れてかけていた。
そこには身も心も女になろうとしているレイラがいた。
だから最近は
なっていた。
そして土曜日、レイラは独り住いを始めた生太のマンションにお邪魔した。
は、いいけどものすごい高級高層マンション。
レイラは目は棒になっていた。
「なに?・・・ナマタこんなすごいマンションに住んでるの?」
「どうやってナマタの部屋まで行けばいいのよ?」
「なんか顔認証とかしないと入れないんじゃないの?」
「レイラ・・・こっち」
って思ってたら、生太がマンションの玄関で待っていてくれた。
「ナマタ・・・私はまた5階建てくらいの分譲マンションかと思ったじゃん」
「こんな豪勢なマンションって、おしっこチビりそうだったわ」
どっちにしてもこのマンションの費用はお金持ちの父親の懐から出てるんだろう。
「どうぞ、入って」
玄関を入ると、これまた超スピードで上がっていくエレベーターに乗せられて
あっと言う間に50階。
エレベーターを降りて生太にいざなわれてレイラは彼の部屋に招待された。
「へ〜リッチな部屋・・・」
「あ、窓の下に街が見えるじゃん・・・すっごいねナマタ」
「夜のなったら町の明かりが綺麗でしょうね」
「そうだね・・・まあ、僕はどこでもよかったんだけど、お父さんが
ここにしろって・・・どこだっていいよ」
「どうせ半年の命だし・・・」
「ナマタ、そう言うこと軽々しく言わない!!」
「だって、事実だもん・・・どうしようもないだろ?」
「実際にはあと四ヶ月だよ」
「四ヶ月したらレイラとも別れなくちゃいけないんだよ・・・それを
思うと、辛くて・・・」
「今頃になってそんな泣き言・・・じゃ〜なんで私に告ったの?」
「そうなるの分かってたでしょ?」
「分かってるけど、あの時はレイラと一緒にいたかったんだ」
「・・・・・・」
「分かった・・・ここに座って」
「え?なに?」
「いいから・・・ここに座って!!」
生太はレイラに座れって言われて意味が分からないままソファに座った。
「いい?・・・ナマタに私からお願いがあるの・・・」
「お願いって?」
「キスして」
「は?・・・キス?・・・いやいや、なに?唐突に?」
「そう言うことって普通、男のほうから女の子に言うもんじゃないの?」
「キスしていい?って」
「女から言っちゃいけないって法律でもあるの?」
「ないけど・・・じゃ〜・・・いいです・・はい、どうぞ」
「チュッてソフトなやつじゃ、なくてデープなキスね」
「初キスだよ僕たち・・・初キスでデープってのはどうなのかな?」
「なに、ビビってるの?」
「軽いキスじゃダメなの・・・めっちゃハードでデープなキスじゃなきゃ
効果ないから・・・」
「ね、頼むからして・・・お願いナマタ」
「分かった・・・じゃ〜」
そんな訳で、レイラと生太は超ハードでディープなキスをした。
レイラは生太が自分から離れないよう彼の頭をかかえこんだ。
「うぐ・・・うぐぐ・・・あがが・・・あど・・・ぷ〜ぷっ」
「ぷは、ぷはっ・・・も、もう・・・もう息ができないってば、レイラ」
「あ〜死ぬかと思った」
「もうこのくらいでいいか?」
「フーリーチンちゃんの言ったとおりにしたけど・・・?」
「レイラ・・・フリチンって何?」
「え?フリチン?・・・えとナマタのチンチンのことだよ」
「今日のレイラってちょっと変だよ・・・」
つづく。
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