第11話:エッチをするとかしないとか。

クラスの女子も一目置くくらいのビジュアル抜群のレイラ。

クラスの男子生徒三人から「好きなんで付き合ってくださいて」って告られた。

まあ、こう言うシュチュエーションは予測はできてたことだけどね。

無理もないね・・・そういうことは可愛い子の宿命だから・・・。


そのことをレイラは生太いくたに話した。


「え〜・・・男子三人に告くられたの?」

「まあ、男子の気持ちは分かんないでもないけど・・・レイラだから」

「まさかオッケーした訳じゃないよね?」


「なわけないでしょ・・・バカバカしい、私二股も三股もかけられないよ」

「ましていいよって言ったら、その時点で浮気じゃん」

「私はそんな貞操観念のない女じゃありません」


「心配しなくても、私の彼はナマタだけだよ」

「ナマタこそ、私を裏切って浮気なんかしたら食い殺すからね」


「何言ってんの?・・・女の子が食い殺すなんて言っちゃダメだよ?」


「あ、ごめん、狐が憑依してるからつい・・・」


「狐?」


「女の子からそんなこと言われたらキツいねって言ったの」


「え?違うでしょ・・・さっきより言葉が長くなってるよ」


「いいじゃん、そんなこと」


「まあ、いいけど・・・・あ、そうだ明日」

「明日の土曜日、レイラ用事ある?」


「土曜日はいつもナマタとデートでしょうが・・・」


「なんだけど、明日よかったら僕のマンションに来てみない?」


「うん・・・いいけど・・・」


「あの、男の部屋に来るのってイヤじゃないの?・・二人っきりだよ」


「どこにいたって私はナマタと二人だけど・・・」

「そうだけど、外にデートに出たって周りに誰か必ずいるでしょ」

「知らない人たちでもさ・・・」

「完全にふたりっきりになることなんかなかったし・・・」


「なに?ナマタ・・・私とふたりっきりになったらエッチなことしようと

企んでる?」


「そんなこと企まないよ」


「だったら別にいいじゃん」

「だけどさ・・・逆になにもしないってのも男として情けなくない?」


「いや、だけど僕たちまだ高校生だよ?」

「まあ、成人はしてないけど、お互い認め合ってたらエッチできるよ」


「そうかもしれないけど・・・僕はあと半年もしたらいなくなるんだよ?」


「そのこと分かっててエッチするの?」


「死ぬとかいなくなるとか言わないの・・・」

「私はとくに抵抗はないけど・・・ナマタ次第」

「ナマタが私とエッチすることがナマタにとって幸せなことだって思える

なら、してもいいよ、私は・・・」


「ちょっと考えさせてくれる・・・それって責任重大だよ」


「ナマタは真面目だね・・・真面目で正直」

「ま、なるようになるんじゃないの?その場の雰囲気で・・・」

「どっちにしても明日ナマタのマンションにお邪魔するから、いい?」


「分かった・・・じゃ〜そう言うことで・・・」


ってことでレイラは土曜日ナマタのマンションにお邪魔することになった。


で、その夜レイラが風呂に入ろうと脱衣場に入ったらまた狐、フーリーチンが

現れた。


「今度はなに?」


「あのさ、人の寿命に関わっちゃいけないって思ってたんだけど、あんたたちを

見てるうちに考え変わったわ」

「レイラ・・・生太くんの命を救う方法あるけど・・・知りたい?」


「え?知りたい!!・・・そんな方法あるの?」


「医学では生太くんの命は救えないけど、私の仙術って言うか神通力なら生太くん

を救えるかも・・・」


「どんな方法か教えて?・・・私、ナマタを救えるならなんでもするから」


つづく。

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