第6話 ライバルとの初試合


Cリーグ控室にやって来る

そこには屈強そうな男から、美少女な魔族まで揃っていた。


いずれも発する闘気から、なかなかの魔法拳士であることが分かる


「いよいよ来たのか、Cリーグに。」


控室のオーラが今までとは段違いだ。

簡単には勝たせてくれない感じがぷんぷんする。


スタッフが呼びに来た


「ライラ選手、レイラ選手、試合です。

 どうぞ」


レイラ、それが私の相手か。

レイラと言う選手が闘技場に向かって行く


レイラは頭に角を2つ生やした魔族だ。

青髪ロングヘアーの2つ角美少女、私より少しだけ年上に見える。


服装は青の胸だけ隠す服と青の短パン

ちなみに胸はメロンのようにでかい。


「お前が私の相手か?いい勝負をしような。」


私はそう言った


「………」


ところがレイラは何も言わない。

無視かよ、ムカつく女だ。




闘技場で私とレイラが向き合った。


「無視するような女には負けないぞ」


「………」


レイラは何も言わない。

また無視かよ。


審判が言う


「それでは、試合開始!!」


レイラは私の腹に殴りかかって来る


「ぐふっ!!」


お、重い。

こいつ、出来る。


私はレイラの顔面に蹴りかかる


「とりゃ!!」


「ぐっ…」


やられっぱなしじゃいられない!!


今度は私がレイラに腹パンする


「ぐっ…」


どうだ…


「舐めないで…」


レイラが私の顔面に蹴りを入れて来る


「ぐはっ!!」


観客たちは騒ぎ出す


「お互い殴ったり、蹴り合ってるぞ。」「実力は、互角か」「どうなる?どうなる?」


私はレイラの膝に蹴りを入れた


「ぐっ!!」


レイラは膝にダメージを負い、姿勢を下げる


「そこだ!!」


その隙に私は顔面を狙って。

レイラにとどめを刺そうとする。


だが…

レイラはそれを避け、私の足を掴んだ。


「なっ!!」


そのままレイラは私を持ち上げ、地面に叩きつける


「がはっ!!」


ダメージを、受けた。

こいつ、強い。


レイラはそのまま私を踏みつけようとする。

今度は私が足を掴んだ。


「つっ…」


「おらぁ!!」


私はレイラをこけさせる。

そしてレイラの腹を重いっきり踏んだ。


「がはっ…」


やったか…だがレイラはガッツがあるようだ。

レイラは私の足を掴んでこけさせた。


「なっ!!」


そして今度はレイラが私の腹を踏む


「ぐはっ!!」


私はレイラをこけさせようとするが

レイラは距離を取る


私も少し距離を取った


「レイラ、強いな。

 こんな強い相手は両親以来だ。」


「………」


レイラは相変わらずの無口だ。

だが、いい。それも気にならなくなって来た


「強いお前にはとっておきを見せてやるよ」


私は手に火属性の魔法を溜めた


「はぁあああああああ!!」


観客達が騒ぎ出す


「ライラが魔法を使うぞ!!」「初めて見るな。」「どんな魔法だ…」


私はあえてばらす


「この魔法は炎の波動だ、1日2発しか使えないが。

 食らえばとんでもない事になる、まともに食らうなよ…!!!!」


レイラも同じ構えをしていた


「はぁあああああああ…」


そして炎を溜めている

レイラも使えたのか?これ…まぁいい。


使えるなら使えるで。


「ぶつけあうだけだ!!」


私とレイラの炎の波動がぶつかり合う

完全に威力が互角だったらしく、それは。

お互いにぶつかり合って、消えた。


観客たちが騒ぎ出す


「炎の波動の魔法だったのか」「だがお互い使えて、消えたぜ」「これからどうなるのかしら?」


炎の魔法が消えたのが合図だった。


「オラオラオラオラァ!!」


「………」


レイラと私は殴り合う。

何も考えずお互いを殴り合う。


レイラの拳が、私の腹に、胸に、顔面に当たる

私の拳が、レイラの腹に、胸に、顔面に当たる

女の子同士とは思えない泥臭い殴り合いであった。


「はぁはぁ…はぁはぁ…」


「………」


私とレイラはお互い消耗していた

レイラは無口だが、表情から消耗して居るのが分かる。


「おそらく次の一撃が最後の一撃になるだろうな。」


「………」


私は笑顔で言った


「決めようぜ、この一撃で決着をつけよう」


「………」


私とレイラはお互いに拳を繰り出した

レイラの拳は私の顔面に、私の拳はレイラの腹に当たった


私達はお互い意識を手放した。

引き分け、か…

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