第5話 試合と組手
私は闘技場の控室に居た。
今日も試合だ。
しかも今日勝てばCリーグに昇格となるらしい。
「ライラ選手、ハヤテ選手、試合です
闘技場に出てください」
ハヤテ、それが今回の私の相手か?
ハヤテは私と共に闘技場に向かおうとする
私はハヤテの外見をよく見る
茶髪ショートヘアーの美女
茶色い胸だけ隠す服、ベストを着て
薄茶色の短パンを履いている、胸はない。
「今胸はないとか失礼な事考えなかった?」
「か、考えてないぞ」
か、考えてた。
そんな事考えるのは失礼だよな?
闘技場、両者向かい合い
審判が試合開始の合図を告げる
「試合開始!!」
ハヤテは高速で私にパンチを数発お見舞いしてくる。
私はそれをもろに食らった。
「ぐっ!!」
パンチは浅いが、私がいきなり先制攻撃を許すとは。
反撃だ!!
私はハヤテにパンチを仕掛けた
ところがハヤテはそれをかわした
「なっ!!」
ハヤテは語り始める
「私はハヤテって名前の通り速いのよ。」
ハヤテは高速で動き回る
「だからこの通り、素早さで貴女を翻弄出来るわ。
私の素早さを前に、貴女は屈するしかない。」
ハヤテの動きは私より速い、厄介だ。
どうするべきか…
「貴女を一撃で沈めてあげるわよ、くらいなさい!!」
ハヤテは私に向かってタックルを仕掛けて来た。
「きゃっ!!」
私はそれを食らい少し吹っ飛んだ。
タックルは速度=威力だ
私にもなかなかのダメージになった。
観客たちは騒ぎ出す
「あのライラが苦戦しているぞ」「恐るべきハヤテ…」「ハヤテの速度、これはハヤテの勝ちやな」
ハヤテは言う
「このままタックルしながら、貴女をなぶり倒してあげるわ。
くらいなさい!!」
そしてハヤテはタックルしてくる
こうなったら!!
ハヤテのタックルを私は食らう、痛い
だけど私は踏ん張り吹っ飛ぶのは耐えた。
「なっ!!耐え…」
私はハヤテの腹に腹パンを入れた
「ごへっ!!」
ハヤテは大ダメージを受けよろけながら、下がる…
「1発食らっただけでそれか?速度だけでタフネスの方は大したことないらしい」
私はハヤテの顔面にまわし蹴りをお見舞いした。
「がうっ!!」
ハヤテはあっという間に気絶した
審判は叫んだ
「勝者、ライラ!!」
観客たちが話し出す
「今回もライラの勝ちか」「結局ライラだったな」「でもギリギリだったぜ、Cリーグでどうなるか」
確かにCリーグでどうなるかは不安だ
Dリーグで少し苦戦しているようで、Cリーグやっていけるか?
自宅の庭にて。
私はお父さんに組手をお願いしていた
「とりゃ!!」
私はお父さんの顔面に蹴りを入れようとする。
だがお父さんはあっさり受け払った。
そして私の腹にパンチを入れて来る
「がはっ!!」
私は吹っ飛びながら下がる
「どうしたんだ?その程度か?その程度じゃ。
闘技場を勝ち抜けないぞ」
「わ、分かってる。」
この程度じゃダメだって
「ぬぉおおおおおおお!!」
私は再びお父さんに殴りかかる。
だがお父さんは私のパンチを受け払い、私に腹パンした。
「きゃう!!」
私は座り込む
「どうした?その程度か?」
私はふらつきながらも立ち上がる
まだだ、まだやれる
「まだやれる!!」
私はその日一晩中、お父さんと組手をした
負けっぱなしだったが、いい鍛錬にはなったと思う。
私はデータと喫茶店で会話する
ここは人族魔族両方の従業員がいる。
「それで、お父さんにかなわなくて私にアドバイスを求めて来たと。」
「あぁ、私はどうすれば強くなると思う?
私のデータを取ってるお前なら分かると思って。」
私はデータに自分が強くなるためにどうしたらいいか、アドバイスを求めに来たのだ。
データは自虐的に言った
「敗者に強くなる方法を聞きますか、普通…」
私は頼み込む
「敗者でもお前のデータ収集能力は確かなはずだ。
だからそれを見込んで頼む、どうすれば強くなれるか教えてくれ」
データはやれやれと言った感じで言う
「やれやれ、仕方ありませんね。
教えてあげます」
「おぉ!!教えてくれるのか。」
データマジ親切、マジ天使
「まず貴女はバランスよく強い、バランス型の魔法拳士です。」
ふむふむ…
「だからバランスよく体力作りに筋トレに組手に、やったらいいと思いますよ
貴女は貴女のまま強くなるんです」
なるほど体力作りに筋トレに組手か。
参考になった
「アドバイスありがとう、さっそくそれをやるよ!!
今後もアドバイスを頼む!!」
データは呆れたように言った
「今後もアドバイスを頼むって、私は貴女と戦う事もあるライバルですよ。
分かって居るんですかね…」
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